▼ピンポーン

唯「あ、海未ちゃん」
海「……」
唯「…どうしたの?ぶすっとして」
海「……」
唯「えーと…まあ、どうぞ。狭いとこですが上がってください」
海「…お邪魔します」



▼唯太くん家に海未がやってきた

唯「麦茶でいい?」
海「ありがとう(ゴクゴクゴクゴク)」
唯「…海未ちゃん、今日はどうしたの?」
海「……」
唯「慧太は?一緒……じゃないのか」
海「けーた知らない」
唯「えっ」
海「今日からここに住む」
唯「えっ」
海「今日から唯太くんにパラサイトする!ふつつか者ですがよろしくお願いします!」
唯「パラサイトは困るなあ」



▼回想

海「けーた、朝ごはんいっしょに食べよ」
慧「……」
海「けーたどうしたの?」
慧「今すぐテーブルひっくり返したいんだけど」
海「星一徹返し!?やだよ!なんでそんなことゆうの!?」
慧「おいその茶碗持ったままこっち来んな」
海「茶碗?あっ今日の朝ごはんは納豆ごはんだよ。おいしいよ。けーたは納豆にネギ入れる派?」
慧「こっち来んなっつってんだろ殴るぞ」
海「!?」



▼ドメスティックバイオレンスの危機

海「殴る!?なんで!?けーたいつも以上に恐いよ!目が据わってるっていうか、まるでゴ●ブリを見るような目つきだよ!なんなの!?あたしがニートだからなの!?嫌気がさしたの!?そうなの!?」
慧「うっさいし、近寄んなって…くさっ!」
海「えっ」
慧「ちょ、近いって…無理、ほんと匂い無理」
海「…けーた、納豆きらいなの?」
慧「あの、すみません、ちょっとそれ以上近寄らないで頂けませんか」
海「(゚Д゚)」



▼慧太くんによる言葉攻めプレイ

慧「あー気持ち悪…。お前よくそんな腐ったもん食えるね。すごい。俺初めてお前のこと尊敬したわ」
海「そんなのゴキ●リを見るような目つきで言われたって嬉しくないよ!!ていうか納豆に失礼だよ!!水戸に謝ってよ!!」
慧「だって腐ってんだろ。てかお前匂いやばいよ。海未くさい」
海「発酵って言ってよせめて!!ていうかあたしは臭くないよ!!ひどいよ!!ていうかけーただってアロエヨーグルトとかすきじゃん!!」
慧「だから?」
海「ヨーグルトってあれ発酵してるんだよ!?」
慧「え、知ってるけど……バカだとは思ってたけど、お前そこまでバカだったの?」
海「(゚Д゚)」



▼海未大爆発

海「ギニャーーー!!!!!!(憤怒)」
慧「奇声あげんなよ、近所迷惑」
海「もうやだ!けーたのクソヤロウ!!」
慧「クソとか言ってるお前がくさいからね(失笑)」
海「(゚Д゚)」
慧「その顔やめろ」
海「もういい!けーた知らない!こんな鬼畜の家なんか出てく!家出する!!!」
慧「ふうん」
海「短い間だったけどお世話になりました!!!」
慧「…海未」
海「……なに?」
慧「お前パンイチで外行くなよ。公然猥褻物陳列罪って言葉知ってるか?」
海「ギニャーーーーーーーーーーーッ(ドカーン)」



▼唯太くんによるお説教(電話)

唯「慧太が悪い」
慧『……』
唯「女の子にくさいとかそういうこと言ったらダメだと思うよ」
慧『…だって』
唯「だってなに?」
慧『納豆無理なんだよ、マジで。ほんとに。視界にあるだけでイラッとする』
唯「そうか」
慧『うん』
唯「……だから?」
慧『……すみませんでした』



▼続・唯太くんによるお説教(電話)

慧『つーかさ、あいつが出てくっつって出てったんだし、海未がそっちいたいならいさせとけよ』
唯「そんな小学生のオカンみたいなこと言わないで迎えにきたげてくださいよ」
慧『(オカン…)』
唯「いや、ていうかね、海未ちゃん今ブラとズボン脱いじゃってる状態なんですが、俺慧太みたいに耐性ついてないから、女の子のそんな姿とかほら…ちょっとっていうか、けっこう目に毒っていうか」
慧『10分でそっち行くから』



▼慧太くん迎えにきた

海「ハッ…け、けーた何しに来たの?あたし今唯太くんにパラサイトしてるんだよ!」
慧「…脱いでねーじゃん」
唯「ああ言ったら迎えに来てくれると思って。ほんとに10分で来るとは思わなかったけど」
慧「(ハメられた…)」



▼慧太くん謝罪

海「……(ブスー)」
慧「…んな顔してっとブスになるぞ」
唯「慧太くん、言うべきことはそうじゃないと思う」
慧「……」
海「……」
慧「あー…悪かった」

ピロリーン♪

慧「…なんで撮ったの、今」
唯「あ、ごめんつい。慧太が申し訳なさそうな顔してんのレアだなぁと思ったら、手が勝手に」
海「わー唯太くん見せて見せて」
唯「我ながらよく撮れたなあ。あ、そうだ。慶介さんに送ってあげよう」
慧「ちょっ……やめて!!!つかお前なんで兄貴のメアド知ってんだよ!!!」



オチなかった。



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