04
疑問符を浮かべる私に、あきらちゃんはやっぱり先生って馬鹿だと笑う。
「じゃあ、こっち」
再び手を握られ、今度はそれをスカートの方へ引っ張られた。ちょっちょっちょっとあきらちゃん、何を…
「いいから」
「良くないよ!」
「別に先生の手でオナろうってわけじゃないから安心して」
「オ…っ」
なんてことを言うんだこの子は。人前では恥ずかしくて言えない単語をさらりと吐き出す彼女に、目眩がする。
今時の女子高生って、みんなこんなこと言うの?
「手、軽く広げて」
「こ、こう…?」
「そ。そのままね」
ごりっ。
言われた通り広げたままの手に、異物感。かたいような、やわらかいようなそんな変な感触。
あれ、これって…
「!!!???」
理解した瞬間、頭が沸騰しそうなくらいに熱を発するのを感じた。
「あは、先生顔赤い。もしかして触ったことないの?」
え、なんであきらちゃんに…うそでしょう!?
「あ、あるわけないでしょ!?」
「びっくりした?」
「するよ!なんで、たっ…」
言えない。口を閉ざす私に構うことなく、あきらちゃんはああ何で勃ってるかって?と平然と会話を続ける。
「そりゃ勃つよ。だって先生エロいもん」
「じゃなくて!あきらちゃんはあきらちゃんでしょ!?」
「まぁ、俺の名前はあきらだけど…」
「俺!?今俺って言った!?」
今まで「私」って言ってなかった!?私、英語苦手なんだぁって可愛くしょげてたあきらちゃんは!?
「気持ち悪くてごめんね。これ、俺の趣味なんだ」
ぴらり。あきらちゃんは自分のスカートの裾を掴み、強調するように揺らした。隙間から覗くのは…
男物の下着である。