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責任は勿論、取るから、一度だけーーという降谷さんのお願いによりはじめて避妊なしの行為をした。うすっぺらいゴム越しじゃなく、直接感じる彼のものに私は翻弄される。どうしよう、いつもより気持ち良すぎて、何度達したのかわからない。

「いくぞ…!」

そう言うなり降谷さんは私の腰を抑えギリギリまで引き抜いてから、勢い良く腰を打った。声にならない叫び声なのか嬌声なのかもうわからない。
ドクドクと感じる精液の感覚に子宮がキュッとした。

「はっ…、こら…」
「わ、ざとじゃない…もん」

わざと締め付けたつもりはないのに、身体は素直だ。降谷さんはまたゆるゆると腰を動かして、私を快感の波へと溺れさせようとしている。

「ちょ…一回だけって」
「出したけど、まだ抜いてないからな」

ばちゅん、とお互いの体液がぶつかり合う音が耳をも犯す。

「っ……嘘でしょ…」

私の中にいる彼がまた、大きくなる。 くるしい、きもちいい。腕を伸ばして、降谷さんの首に回す。もっとくっつきたい。

「ふ、るやさん…!」
「…名前で呼んでくれ」
「れぃ、さん」
「もっと」

降谷さんは本当に抜かずに何度も私の中に欲を吐き出した。

解放されて体液でべたべたで更にはクタクタな私の体を降谷さん……零さんは大事に抱きかかえてくれて優しい眼差しで私を見る。


「…行くの?」


ここ最近彼の周りがさらにきな臭くなっているのは一般人の私でもわかっていた。参ったな、ばれたかと彼は苦笑いを浮かべた。

「俺の、生きた証が欲しかった」
零さんはそう言って私の体に指を滑らせる。指がお腹に差し掛かると掌で撫でられる。

「…責任取るって言ったくせに、いなくなるのはやめてよ」
「ああ、気が変わった。なにがなんでも生きて帰ってくる」

ぎゅっと抱きしめられて首元に顔を埋められる。





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