「ハーッハッハッハー!DXFだ〜」

その日の吉田の平穏を打ち壊したのは、ヒーローの皮を被った水色の悪魔だった…

「この間の続きをしに来た!」
「はあ?」

DXFの不法侵入にも、毎度のことでもう慣れたが謎のセリフに吉田の眉間のシワが更に濃くなる。
そんな吉田をみてDXFはニタリと口元を吊り上げた。

「もう忘れたのかぁ?この間のお前、あんなに泣いて…可愛かったんだけどなあ」
「!!か、帰れよ!変態ッ!」
「思い出してくれたようだな」

暴れる吉田を押さえつけ、ズボンごと下着を下すと、まだ解してもいない小さな蕾に、DXFは無理矢理、はち切れんばかりに膨らんだ己の欲の塊を捻じ込んだ。

「ぐ、うぁやめ――ッテぇっ!痛いってばぁ!!」

吉田はあまりの激痛に悲鳴を上げるが、DXFはそんなことはお構いなしで、吉田の口を掌で塞ぐと、ゆっくりとピストンを始めた。

「ンぐ、ンンッーー!!」

激痛に耐えきれず、吉田の涙がボロボロと床を濡らしていく。

「、この間は、お前の泣き顔に罪悪感感じちまってな…無理矢理なんてとても出来なかった。だけど、今日だけはお前の嫌がることさせてくれ…っすまん我慢してくれ」

聞いたことのないDXFの切羽の詰まった切なげな声色に、何故か吉田の胸も苦しくなった。
その言葉の後に、腰の動きが速くなった。

「――ッ、ぐ、ふ…!」
「吉田、吉田…ッ、愛してる…愛してるんだ…っ」
「ンんッ!!――んん”っ!!」

何も考えられなくなるくらいめちゃくちゃに突かれて、DXFの譫言のあとに体内が熱くなるのを感じた。
自分にこんな仕打ちをする男を許す気なんてなかったはずなのに、吉田は、最中、自分の頭を濡らした滴に、少しの愛しさを覚えてしまったのだった。

そのまま、背中から抱きしめられ、DXFは微かに震えているのに気が付いた。

「なあ、俺は勝手な男だろ」
「俺には妻も子供もいる。俺もお前も男で、俺はヒーローでお前は悪の秘密結社。なのに、お前が愛しくて愛しくて仕方ないんだ」
「いくら自分に言い聞かせても、想像で、いくらお前で抜いても、抑えられないんだ。この衝動が。お前に触れたい。お前を犯したい。お前を愛したい。っていうこの衝動が、」
「ごめんな…本当はこんな…傷つけるようなことしたくなかったんだけどよ、お前があんまりにも無防備だから…」

そこまで言うと言葉を詰まらせて、何も口に出来なくなってしまったようだ。

少しの沈黙が訪れる。
それは、DXFにとっては、とても重く長い罪への罰にも価する時間だったに違いない。

「もう、いいよ…」

沈黙を破った、掠れた声は、普段の吉田からは考えられないような柔らかいものだった。

「、…っ」

何か言いたいのに声が出ない、涙でぐしゃぐしゃの情けないDFXをみて、

「お前が泣くなよ」

と吉田は笑った。

いつも負かされて来た悪徳ヒーローに、初めて勝利したような、そんな、達成感にも似た気持ちで一杯だった。

「すまなかった…」
「もういい。その代り今度超旨いもん食わせろよな」
「わかった、よし今から食べに行こう!」
「ならとりあえず、抜けよな…」
「!悪い、忘れてた」
「っ…、もうすんなよ!」
「ああ、本当にすまなかった」

いつもと全く違う誠実なDXFに、こんなDXFをみる日が来るとは。と、吉田はむずがゆくなったが、これからの食事に胸を躍らせていた。

コイツと仲良くするのも悪くないかも。なんて魔がさしたのも、きっと食事に釣られたからだと、吉田は自分に言い聞かせて風呂場へ歩みを進めるのであった。










****

大変長らくお待たせ致しました!!
『今日は』の続きのデラ吉でございます!!

うーん!結構満足です!もっとDXFがドSな感じでもいいかな?と思ったのですが、前回のお話のDXFは結構ヘタレなところがあるDXFだったので、今回はこんな感じにさせていただきました!

その後二人は何だかんだでうまくやっていってくれたらいいなと思いつつ。

デラ吉←博ver.はまた改めて書かせていただきたいと思います!
すみません!

デラ吉が熱い!!!
もっとデラ吉増えてほしいです!!

リクエストありがとうございました!





2014.12.12













 













 











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