「中在家せんぱぁーいっVv」

白昼の六年ろ組の平穏(そうでもないが)を破ったのは、もうお決まりとなりつつある一年は組のきり丸の、長次へのラブコールだった。

ラブコールを受けた当の本人長次は、ぼそりときり丸、と呟いた。

「中在家先輩!今日はこの本呼んで下さいっ!」
「…解った」

ろ組で過ごす時のきり丸の特等席である長次の胡座(あぐら)の上に、今日もきり丸はちょこんと腰を下ろし、さっそく持って来た本を長次に朗読してもらう。

もう一人の六年ろ組である、あの耳の良い小平太でさえ、その長次の朗読は微妙にしか訊き取れないらしい。
いくら近いとはいえ、果たしてきり丸にはちゃんと訊こえているのだろうか、

「おい小平太…お前よく毎日あの二人を観てて平気だな。俺はあの二人を観てると砂を吐きそうだ」
「なに言ってるんだ文次郎!私はきり丸しかみてないぞ!」
「………お前に訊いた俺が馬鹿だったよ」
「?文次郎は馬鹿なのか?」

今日も長次ときり丸は完全に二人の世界である。
たまたま小平太に用でろ組を訪れていた文次郎は、今日は来るんじゃなかった、と溜め息を吐いた。

「それで、このお姫様はどうなったんですか?」
「…お姫様は―――」

ちゅ、

「っ?!////」
「王子様の口付けで目を覚まし、その後王子様とお姫様は結婚して幸せに暮らしたのでした。めでたしめでたし」

素知らぬ顔で物語を閉じた長次に、急にキスをされたきり丸は真っ赤になって口をぱくぱくしていた。

「中在家先輩ったら…っ///」

真っ赤になった顔を隠すように、きり丸は長次の胸に顔を埋めて抱き着いた。

「だいすき」

きり丸の弱々しくも愛に溢れるその声に長次は頷き、きり丸の頭を撫でてやった。

そして長次がまた何やらもそもそと囁いて、きり丸を一層赤面させていた。

その一部始終を観てしまった文次郎は、早く終わってくれ!と心の中で叫んでいた。







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た…っ大変お待たせ致しました!

30700hit 望月様リクエスト
『長きり』(イチャラブ)でした!

夏那祈がうざったいイチャラブラブラブ(←)が好きな為、それ寄りなギャグチックな文にしてみたのですが、如何でしたでしょうかっ><!

長きりって、土井きりと一緒で普通にしてても、周りから見ればいちゃこらしてるように見えるとおもうんですよ!

あわわ…私の力ではそれが上手く表現出来ないのが残念です…!

なにはともあれ、少しでもお気に召して頂ければ幸いで御座います。

望月様っ!
いつでも返品or書き直し受け付けてますので、その時はいつでもお気軽にお申し付け下さいませー!

望月様、リクエストありがとうございました!
そして、またいつでも遊びにいらして下さい^^*
話しかけてやれば管理人はすごくにやけて喜びます(笑)

長きりがもっと広まりますように!
それでは失礼致します。



20110307 夏那祈




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