「お待たせ! ナミ、ロビン」

アクアリウムバーに顔を覗かせると、雑誌を読んでいたナミとロビンが顔をあげた。
ぱたんと雑誌を閉じて、ベンチから立ち上がる。二人はもうとっくにお風呂に入る準備を整えていたみたいだ。バスグッズを細い手首に引っ掛けて、綺麗に歩いてくる二人になまえは柳眉を下げてみせた。

「ごめんね〜遅くなっちゃって。二人とも先に入ってくれていいのよ?」
「なに言ってんのよ。いくらでも待つわよ、私たち。ね、ロビン」
「ええ。三人でお風呂に入るのとっても楽しいもの」
「そうよ? だから変なこと気にしないの」
「いたた…」

ぴんと長い指で額を弾かれて、なまえは優しくさすりながら頼りなく微笑む。
ああ、この二人──一味のあたたかさに毎度毎度救われている。リリアを生んでから、改めて心底そう思うようになった。

少しひんやりとする外を抜けて、浴室にたどり着くと横並びになって入浴準備を整えていく。
髪の毛を結って、服を脱ぎながらロビンはそういえば。と続けた。

「さっき、リリアのスリッパの音がよく聞こえたわ」
「ああ、うん。それもご機嫌な足取りだったわよ」
「ええ。ほら、リリアったら最近お風呂上がりのジュースにハマっているじゃない? だから、サンジくんのところにもらいに行ってたの」
「お風呂上がりのジュースねえ〜」
「それもごくごく飲むんだから……ゆっくり飲むのよ。って何度も言ってやっということ聞いたのよ」
「それ、絶対遺伝でしょ」
「え、遺伝?」
「ふふ、そうね。ゾロはいつもお風呂上がりに冷たいお酒を飲んでるでしょう? なまえ」
「あ…」

そういえば…。と、表情を歪めていく。リリアはその様子を何度も見てきているし、半分はゾロの血でできているのだ。

「どうしましょう……大酒豪になっちゃったら…!」
「なに早すぎる心配してんのよ。まだ4歳になったばかりじゃない」

ゾッと顔を青ざめさせるなまえの艶やかな背中をばしんと軽く叩いて、ナミはけらりと笑っている。その隣でロビンも嫋やかな笑みを浮かべていた。本当。早すぎる心配よ?とエメラルドの瞳が語っている。

「…そうねえ。リリアがお酒飲めるようになるまで、あと10年以上もあるものねえ」
「そうそう。変な心配は体に毒よ」
「さあ、ゆっくりお湯に浸かりましょう」

タオルを持って、三人仲良く浴槽に足を踏み入れる。
もう何年もこうして共に入浴をしてきた女同士な仲、三人とも目を剥くほどのスタイルを惜しみなくさらし、おゆをかけてたっぷり張っている大浴場に身体をすべり込ませた。

「はあ〜極楽極楽」
「ん〜…! ほんっと気持ちいわあ〜」
「お湯加減もちょうどいいわね」

成人をとっくに過ぎた淑女が三人入っても、まだまだたっぷりと空間はある。優雅に長い脚を伸ばしながら、ナミは窓をそっと開けた。

「こうして夜空と海を眺めながらて入るお風呂…何度入ってもたまんないわよね〜」
「ええ、露天風呂みたいね」
「ほんと〜。一日の疲れが癒やされるわあ」

ほかほかと立った湯気が風に乗って外へ逃げていく。
冷たい空気にぶつかってより色を濃くする靄は、そのまますーっと広がり消えていった。
大海原での一休みに、それぞれがゆったり肩まで浸かっていると、ふとなまえが異変を見せた。

「どうしたの?」
「リリアの足音だわ」
「え、リリアの?」

きょとんと目を丸めてナミとロビンは耳を立てると、確かにあのぴよぴよ音が鼓膜をくすぐる。だけど、よく澄ませないとわからないほどの微音だ。

「よく聞こえたわね、なまえ」
「さすがママね」
「えへへ…でも、どうしたのかしら?」
「トイレじゃないの?」
「ならいいんだけど…」
「なにが心配なの?」
「さっきね、ジュースのおかわりをおねだりされたの。だから、それがちょっと心配で」
「大丈夫よ。ゾロがいるんだもの」
「ええ。ここはパパに任せて、今はゆっくり入りましょう、なまえ。ラウンジにはサンジもいるから大丈夫よ」
「そうね、サンジくんがいるものね。ゾロったらリリアに甘いとこがあるから」

ほんと、デレデレだもんね。と三人笑声をあげて、再びリラックス状態に戻っていった。


   ◇ ◇ ◇


その数分前、夫婦部屋では──。

「…はあ〜おいしかったの」
「もう飲んだのか、早ェな。腹壊すぞ」

椅子から降りて、リリアはコップを持ってパパの元へと歩いていく。
ベッドに腰をかけてビールの瓶に口をつけていたゾロは、ふと娘に視線を下げた。

「どうした」
「パパ〜リリアね、おかわりしたいの…。もういっかいじゅーすのみたいの…」

膝に小さな手を置いて、きらりとした花色の瞳を向ける娘にゾロはやれやれとビール瓶をサイドテーブルに置いた。
その瞳が、じっとビール瓶を見ていたからだ。

「さっき、約束してただろ? 夜は一杯だけだ」
「え〜でもね…」
「…またおもらししてママに怒られるぞ。怖ェだろ」
「リリア、もうおもらししないの」
「そりゃもう何回も聞いたよ」

ゆさゆさと膝を揺すりながら、おねだりをする娘はなまえの生き写しだ。
「ねえ〜パパ〜」と甘い可愛らしい声を転がすのも、きらりとした瞳を向けるのも、こういうときに“カワイイ顔”をするのも、本当に母親にそっくりだ。そして、ゾロは妻のこのおねだりにも、娘のこのおねだりにも。大変弱いのである。

「今日はもうおしまいだ。いいな?」
「でも、でも……リリアのみたいの、」
「だめだ」
「…おねがい、パパ……」
「うっ…、、、」

相当、ジュースを恋しがっているらしい。泣きそうなくらいに瞳はうるうるしていて、このままだったらぽろぽろと瞳から宝石をこぼしてしまいそうだった。おねだりに加えて、涙にも弱いゾロはぐらりと心が揺らぎ始めた。
ぎゅうっと脚に抱きつく娘があまりにも弱くて愛おしい。もう一度、可愛らしい飴玉の声色で「パパ〜」と呼ばれたらたまらなく、我慢の壁はポロリと欠けはじめて、崩壊を遂げていく。

ちょうど、追加の酒が欲しかったところだし。一杯くらいなら。と悪魔が囁いている。その悪魔はリリアの姿をしていて、もう一度潤んだ瞳と交錯すると、ハアとため息を床にこぼして立ち上がった。

「……一杯だけだぞ」
「わあ、うん! パパだいすき〜
「ったく…」

なんでこう甘くなっちまうんだ。と自分自身にイラつきながらも、両腕をこちらに伸ばすリリアにしゃがんでハグをさせてやる。ほぼ空になったビール瓶を片手に、にこにこで差し伸べてきたリリアの小さな小さな手をもう片手に、ゾロはなまえすまねェと詫びながらラウンジへと向かって行った。


向かっていったところで、ラウンジにはキッチンの守護神がいた。ゾロに目を向けると、またか…と呆れ目を流したが、視界の低いところからレディの気配を察知して、サンジはその珍客にふと空色の目を向けた。

「サンジくん〜」
「こんな夜中にどうしたんだい、プリンセス」

ゾロの手を離した小さな手の、もう片方の手に持っていたプラスチック製のコップに視線を滑らせて表情を和らげた。

「リリアちゃん、コップを持ってきてくれたのかい?」
「えへへ〜」
「いい子なレディだね」

リリアの顔にかからないよう、煙草を灰皿に潰してからしゃがんで視線を合わせたサンジは、褒められてふにゃ〜と微笑むリリアの小さな頭に手をそっと置いて優しく撫でる。ふんわりと表情を綻ばす幼女は、ママそっくりでサンジの口元も緩んでしまった。

「で、お前はなんの用だ。まりも」
「リリアが話があるんだと」
「おれに? リリアちゃん、お話を聞かせてくれるかい?」
「うん!」

女の子に向ける声色をいつも以上に溶かして、柔らかくしたサンジの低音は、幼い女の子にもとても穏やかで。パパ以外に一番最初に懐いた男性はサンジだった。
ん?と優しく促すサンジに、リリアももじもじしつつ、コップを手渡した。

「サンジくん、リリアねおかわりがほしいの…」
「え、おかわり?」
「うん!」

わずかに瞳を大きくさせたサンジに、リリアは大きくこくんと頷いてみせた。
受け取ったコップの中身はからっからだ。今日はナミのみかんをベースにした新鮮なジュースだったから、相当おいしかったのだろう。
どうするか迷ったのち、視線は幼女の父親に向く。

「おい、まりも。なまえちゃんとの約束どうした」
「……そいつ見りゃ、お前もわかる」
「ああ?」

どういうこった。と片眉を吊り上げてゾロを少し睨みつけていると、甘い声がふわりとサンジの胸をくすぐった。

「ねえねえサンジくん」
「リリアちゃん」

ほんっとてめェはリリアちゃんに甘いな。という念を送ると、それはきちんと自覚があるようで、後ろ首を掻きながらそっぽを向いた。それになんだ、お前もわかるってのは。
おれはアリエラ様の言いつけを破ったりはしねェ!
リリアちゃんのことはおれに任せてくれ、なまえちゅわん!

「サンジくん、おかおがおもしろくなってるの」
「え? あ、いや…」
「幼児の前でなにやらしいこと考えてんだ、エロコック」
「ンなこと考えてねェよ!」
「えろこっく…?」

きょとんと小首を傾げるリリアに、ゾロとサンジは「そんな言葉、使うんじゃねェ」と声を揃えて目を丸くしている幼女に告げた。花色は元よりどんどん大きく見開かれていって、唇をつんと尖らせる。

「パパがいったの……」
「そうだぜ、くそまりも! こんなクソ可愛い天使の前で何つーこと言ってんだ!」
「てめェの名前だよ。だが、リリア。お前は使うんじゃねェぞ」
「おとなのあんごうなの?」
「ああ、そうだ」
「暗号って言葉よく知ってるなあ、リリアちゃん」
「ウソップくんがねー教えてくれたの〜」
「へえ、ウソップが」
「ウソップくんはね〜いちばんむずかしいあんごうをといたおとこのこなんだって!」
「あいつ…また人の娘に嘘つきやがって…」

いくつになっても変わらねェな。とゾロはため息まじりの笑みをこぼす。
その間、サンジはそれとなく話に気を引かせようとしたが、それもすぐにリリアの欲望に塗り替えられてしまった。

「サンジくん、ジュースなの」
「ん〜。リリアちゃんはそんなにおかわりがほしいのか」
「うん! サンジくんのね〜つくるものはね、ぜんぶおいしくてリリア大好きなの」
「う……、」
「でもね、リリアはね、サンジくんのつくるジュースがいちばんすきなんだよ〜あまくてつめたいの!」
「(く…クソ可愛い……)」

元々、子どもを特別好きなわけではなかったが(意外にもあのまりものが子ども好きだったくらいだ)でも苦手なわけでも嫌いなわけでもなかった。けれど、やはり歳は重ねてみるもので。最近、町で子どもを見ると、素直に可愛いなあ。と思うようになっている自分がいる。
その、子どもに対しての“可愛いなあ”という感情を無条件に心から与えられるのは、リリアだけだ。仲間であり、惚れている女の子の子どもであり、なんて言ったって──彩度は違えど、全くの生き写しだ。

ぐらっときそうになったが、しっかり耐えて、リリアの花色の大きな瞳を見つめた。

「リリアちゃん、夜は一杯だけだってママがいつも言ってるよね? リリアちゃんはすげェいい子なのにママとの約束破っちまうのかい?」
「んん……ママ…」
「リリアちゃんが約束を破っちまったら、大好きなママが悲しむぜ?」
「ママ、かなしいの?」
「そうだよ。ママの悲しむ顔見たくないだろう?」
「うん……ママがかなしいのはリリアいやなの…」
「…じゃあ、このまま戻るか?」

しゅんとなったリリアの小さな後ろ姿にゾロは低音を投げてみるが、こくんと頷かれるはずのその首は緩やかに左右に振られてしまった。

「あ?」
「でも、リリアもおかわりしたいの」
「え、ママが悲しんでも?」
「ママがかなしいのはいやだけどね、リリアものめないのはかなしいの…」
「「う…っ、」」

まだ4歳になったばかりの幼児というのはなんて難しいのだろうか。
ルフィやウソップ見たく暴力で牽制することもできないし、こんな幼気な女の子相手に絶対にしたくもないことだ。かと言って、全てのことばを理解してるわけでも、聞き分けがいいわけでも当然ない。
思案を重ねながら、ふとリリアの表情を見上げてみると、大きな瞳がじわり滲みを描き出していた。レディの涙には、ゾロ同様サンジも大変弱い。ここで泣かれてしまったら、仰せのままに!とジュースを差し出してしまいそうだ。

「リリアちゃん…?」
「おい、リリア」
「サンジくん…パパぁ……リリアのおねがいなの…、」
「「うう…ッ」」

サンジのスーツと、立っているゾロのズボンをぎゅうっと小さな手で握りしめて、うるうるした大きなおめめを二人に向けて、甘い声で懇願を融かすとその甘露な毒を帯びた誘惑は二人の男の脳内をジクジク刺激する。
4歳にして、このおねだりの方法を取るとは──ママの遺伝を引き継いだな。とぼんやりとした脳髄で言葉をこぼす二人。恐ろしいものだ。とても、とても、母親同様に叶う気がしない。だって、髪色と瞳色が緑がかっているだけで、他は全てなまえそのもので、そして無敵な“イタイケ”を持っている。こんなの、なまえに未だ莫大な愛を抱いているこの二人が敵うはずがない。

ゾロの言う『お前もわかる』の意味がようやく判明して、グッと下唇を噛み締めた。

「……リリアちゃん。一杯だけだよ」
「わあ〜い! やったあ〜!」
「コックが入れた分だけだぞ、リリア」
「はあ〜い!」

目をぱああっと輝かせて。てとてと冷蔵庫の方へ走っていく姿が愛おしくって胸がくすぐったくなる。ゾロもサンジも完敗の重たい気分で、瞳を輝かせている幼女の背中を見つめ、ハアと本日数度目のため息をついた。もう、なまえに怒られるのは目に見えている。

「サンジくん、パパ〜〜ふたりもいっしょにのもう」
「おれも?」
「うん、サンジくんも」
「おれもか?」
「うん、パパもなの。さんにんでのむとおいしいの!」

えへへ、と天使の笑みを浮かべるからまたまた幼女に断れない強き男二人。
「おら、リリア様のご指名だ」とゾロと自分のコップを戸棚から取り出し、どかっと腰を下ろしたゾロとゾロに抱きかかえられて、ちょこんと幼児用の椅子に座っているリリアのコップにオレンジ色のジュースをとくとく注いでいく。

「いただきます!」
「「…いただきます」」

リリアに合わせて、合掌するといまさらになってどっと罪悪感が襲ってくるがもう遅い。リリアは嬉しそうな顔をしてストローを啜っているし、喉に通したジュースはさすがナミのみかんを使っているだけあって、いつも以上に美味しいものだった。
これは、リリアが執拗にねだる気持ちもよくわかる。

「ねえ〜おいしいね〜」
「ああ、うめェな」
「リリアちゃんと一緒に飲むと、より美味しいな」
「えへへ〜リリアもなの。だいすきなパパとサンジくんとジュースはむねがぽかぽかするの」

ひかりを撒き散らしながら、素直にぽろんと口にするものだから、ゾロもサンジも「天使じゃねェか……」と同時に心の中でつぶやいていた。そのくらいに愛おしく見えたのである。
その甘い天使に翻弄され、ついには明日の分の瓶まで手を出してしまって、リリアもゾロもサンジも結局五杯も飲んでしまっていた。

はっと気づいた頃にはもう取り返しも付かなくなっていた。
なまえが駆けつける前に慌てて瓶を片付けて、コップを洗ったのだが──その間、リリアはずっとにこにこしていた──。

「あら、こんな所にいたのね。リリアもパパも。もうおねんねの時間よ」
「あ、ママぁ!」

大好きなママの姿に、リリアは走って駆けよるが、その異変になまえはすぐに気がついた。

「リリア……あなたこのお腹どうしたの?」
「おなか? ここリリアのおなかなの」
「ええ。リリアのおなかがどうしてこんなにも出ているの?」

冷えないように、とパジャマの上から腹巻をさせてるのだが、その部分がいつもに増してぽっこりしているのだ。まだまだ幼児なため、お腹は出ているが、それでもこれは一時的な出方。我が子の全てを頭に記録しているなまえは、すっと表情を変えていく。

「ママ…?」
「リリア。ママとの約束破ったわね」
「え〜…リリアしらないの…」
「ママの目を見て言いなさい。本当に知らないの? リリア、ジュースを何杯か飲んだでしょう?」
「……リリア、わからないの…」
「もう、ダメでしょう? どうしてママの言う事聞かなかったの……もう、遅いから怒らないけど……。今夜はおむつして寝るのよ、リリア」
「うん…ママ、ごめんなさいなの…」
「……うん、きちんと謝れて偉いわね。明日、どうしてこうなったのかママにちゃんと聞かせてね? もう眠たいのでしょう、おトイレ行って寝ましょうね」
「うん…、パパ、サンジくん。おやすみなさい」
「おやすみ、リリアちゃん」
「おれも行くよ」
「ゾロ、今夜は寝かしつけいいから。ゾロとサンジくんはここに残ってて」

ピシャリとそう言い残してなまえは、リリアを連れてお部屋に戻っていった。
トイレを済ませ、おむつを履かせて寝かしつけたあと鬼の剣幕でラウンジに再び現れたのだった。

「ご、五杯ですって……!? どうしてリリアにそんなに飲ませちゃったの!?」
「それにはわけが…」
「違うんだ、なまえちゃん」
「言い訳は結構よ! リリア、あんなに飲んだら翌日おなか壊しちゃうのよ。もう〜…だからあれほど言ったのに、貴方達は…四歳児に負けちゃうだなんて!」
「「すみません、」」

ぷりっぷり雷を落とすなまえに、しゅんと二人は萎れて正座で話を聞いている。数人のクルーがその声を聞きつけてやってきて、そっとラウンジを覗くとなまえの剣幕にぶるりと身を震わせた。

「なまえさんがあんなに怒るなんて、珍しいですね…」
「なにしでかしたんだ? ゾロとサンジはよ〜…」
「怒られて当然だわ。目を離した三十分でこれだもの」
「リリアとアリエラに弱いのね」

なんて会話を何度か交わし合って、クルーはそれぞれバラけていく。
ゾロとサンジはそれから数十分お叱りを受けて、もう二度と甘い誘惑には敗けねェ!と強い決意を自身に表明したのだった。

甘い誘惑



END

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