※受主


 誰でもいいから、なんでもいいから、今すぐ突っ込まれたい。神様どうかお願いします、おれの前に男を用意して下さい。
 島の繁華街の裏側にある、街灯の明かりすらほとんどない、こんな夜道でばったり男に遭うことはないのだろうけれど、もしも遭ったとしたらおれのことを犯してと喚ける自信がある。オプションをつけるなら、殴ってといえばすぐに殴ってくれて、絞めてといえば、首を絞めてくれて、縛ってといえば身体を縛ってくれて、叩いてといったらすぐに叩いてくれる、そんな暴力男が理想だ。
 昨日、喧嘩をした。何を言ったのか、何を言われたのか、正直よく覚えていない。暫く顔を見たくないと思ったのは彼と出会ってから7年も経つが、初めてのことだった。彼がようやく重い腰を上げてとうとうローグタウンに行くといったからおれは彼についてきたのに、薄情な彼はおれを騙してこんな見知らぬ土地に留まって、どうせログポースなんて使わずにどこへにでも行ける博識な人なのに、ログが溜まらなくてなとシルバーグレイの髪を触りながら言った。彼に何か罵声を浴びせておれはそこを飛び出した。人に説明するにはあまりにも記憶不足で辿々しい。
 別に今更彼でなくてもいいのだ。本当に誰でもいい、彼以外の誰かなら誰でもよかった。いっそ彼を忘れてしまいたかった。
 ここの島のことなど何一つわからないまま、おれは行くあてもなくぶらりぶらり。逃げ出した直後はおれが海賊をやる前の、秘密の黄金時代に戻った気分だったが今は誰一人おれに近づく気配はなく、完全に気が沈んでいた。
 遠くで鉄パイプが乾いたアスファルトの上に落ちた音がした。暗闇の中、そっと目を閉じたら背後から歩く音が聞こえてきそうだ。カツンカツン。靴の音は1つしか聞こえないが、後ろに8人いや9人ほど、いるのだろうか。

「誰や、お前。おれの島に勝手に入ってきたのは」

 こんな夜道にばったり男に遭うことは思っていなかったが、無神論者のおれがそれなりに神様にお祈りしたのが届いたらしい。
 後ろを振り返る。そして、間髪入れず目を見開けばモスキートーンとよく似た音が響く。ただおそらくこの音はおれにしか聞こえない。
 1番よさそうな男だけが立ったまま他全員が泡を吹いて気絶した。その男が残された理由は顔、髪型、ルックス、そして1番はやっぱりナニの大きさ。それだけで選ばれた、島のリーダーである男の後ろにただくっついてきただけでそこまで意気込みのなさそうな男は動揺しているようで、月明かりがおれにちょうど差し込んだとき男が逃げ出そうとしてその腕を掴む。もう一度その男を見たが、短毛の黒髪でハリのある肌を見て安心した。この男は、彼の持っているものをすべて持ち合わせていない正反対の男だ。

「おにいさん。これからおれのこと、ブチ犯してよ」









 見聞色の覇気は生まれつき、武装色の覇気はある程度意識すれば、覇王色の覇気はふとした瞬間に、10代になってからすぐにすべての覇気をある程度習得していたおれは巷じゃ喧嘩では負け知らずと言われた。おれにとっては喧嘩などどうでもいい。もしもおれが勝って、おれの言うことを1つでも聞いてくれるのなら、あんたのナニをシャぶらせての一言に尽きる。
 小さい頃からろくでもない義理の父親に仕込まれて、ケツの穴にぶち込まれることの方が普通だと思っていた。そんなおれはあまり通ってなかった学校で唯一楽しみにしていた保健体育の授業で、セックスという行為が男と女が子供を作るために行なう、子孫繁栄の立派な行為と知ったとき、わずかながらの人生で初めて絶望を知った。自分が間違っている。この快楽はおれ以外の人間は持ち合わせていない。これは、おかしい。
 おれ自身のすべてを否定された気分で、おれは耐えられなくなって、それ以来学校というものには行かずにただ街をふらついていた。男に犯されないと快感を得られない身体が普通とは違うとわかっていても疼く欲望は止められない。ワカイカラオカネニナルヨ?と薄汚い大人がおれにささやいて以来ずっとその道で生きていて、それ以外でも気に入った男ならタダでやってしまうほどにおれの黄金時代の性欲は有り余っていた。
 港に大きな海賊船が来たと街がざわめいている中、おれは路地裏で男に囲まれていた。後ろから男に犯される、口には他の男のナニをしゃぶって、他の男に乳首を噛まれて、そして周りにはおかしなおれをギャラリーが罵倒して、おれは淫らに腰を揺らしている。淫乱でマゾでろくでなしなおれに用意された最高のステージはそう長くは続かない。

「そこをどいてくれないかね」

 現れた見知らぬ老人を見るなりそこにいた男たちの顔は全員真っ青になった。悲鳴をあげながら瞬時に逃げ出すものもいれば、その場を動けず腰が引けているものもいた。誰だよこのジジイ、見物料取らせるぞ。
 おれの目の前にいたチンピラが我を忘れて、自身のプライドだけを奮い立たせてジジイに向かって牙をむいた。
 すると、紳士的な解決を求めていたジジイの細かった目が一気に見開いた。聞き覚えのあるモスキートーンようなこの音。おれと同じ人に触れずとも人を気絶させる能力を持つ人間がどうやらこの世にはいるらしい。そしてこのジジイはおれよりも上位らしく、コントロールさえもできるのようでその場にいたおれ以外が気絶していた。

「さて、ようやく君とお話ができそうだ。気分はいかがかな?」
「最悪なんですけど……」

 彼は身体中ザーメンまみれのおれにひるむことなく手を差し伸べてきた。おれが好き勝手でやっていることなのに、彼はひどく同情しているようでどこか悲しげな顔をしている。全裸のおれに彼の使い古された白いコートがかけられた。そのコートに鼻を近づけると暖かい太陽の香りに混ざって潮の香りがした。このジジイはさっき港に来たと言っていた海賊の一人か。

「どうしたら君の機嫌は直るのか、私に教えてくれないかね?」
「そんなの、決まってるでしょ」

 一日中コンクリートの上でやっていたせいで満身創痍なおれがふらついたのを横目に彼はおれを引き寄せた。その浮遊感が射精した後の心地よさとひどく似ていて思わず錯覚して一瞬で萎えたおれの芯が早くも復帰しそうだ。

「あんたセックス上手いの?ってか…あんた誰」
「私?」

 路地裏では暗くてよく見えなかったが、路地裏から街の大通りに出た時彼の顔に光が当たってようやくわかった。右目にある傷とその特徴的な顎髭は見たことがある。この男はおれが唯一知る海賊団の船員の、それも副船長にあたる男だ。

「私の名はシルバーズ・レイリーだ。覇気の使い手くん、これからよろしく頼むよ」
「覇気……?」
「ああ、そのことは船に行ってから話そう」
「船に行く…?」

 結局彼がおれに手を出した、厳密に言えばおれが耐えきれず夜這いした、のはおれを横抱きにして彼がロジャー海賊団の海賊船に誘拐してから3日後のことであった。










 ノンケは好きだけどこうもじれったいと腹が立ってくる。壁に手をついて腰を突き出してやってるというのに後ろの男はおれが女ではないという理由だけで行為をすることに慄いている。おれは女よりも絶対に気持ちいいのは自信を持って言える。第一、中に出したって子供を孕む心配はないし、男であるから男のどこが性感帯であるかを理解しているというのに。

「ねぇ、お兄さん頑張ってよ」
「おれに男を抱く趣味は……」
「男が男を屈服できるんだよ?それもあんたのところのリーダーを倒した男を犯していいって言ってるのに」

 早くおれをあの時に戻してほしかった。7年経ったとはいえおれはまだピッチピチの20代だし、あの人はもう半世紀以上年を取っている。海賊をやめた今のおれなら、あの日海賊船に誘拐されることを一切忘れ、覇気という力を十分にコントロールする必要性も、海賊の楽しみも知らないまま、ただ快楽だけを貪って生きていけそうな気がした。
 今あの人とおれとを結ぶものは何一つない。彼はおれが幼い頃から鍛錬せずとも覇気が使える変わった人間という理由で、ロジャー海賊団に連れてきただけでおれの要望にはほとんど応えてくれはしない。殴ってと言っても笑顔で無視されるし、叩いてと言っても優しく撫でられるだけ。それに、実際もうロジャー海賊団は存在しないのだから、おれが彼の隣にいる必要などない。

「何でロジャーさんがローグタウンで処刑されるのを見に行かないの?ロジャー海賊団の船長の最期なんだよ!?それでも…元副船長なの……?」
「…」
「おれ、レイリーさんがそんな薄情な人だと思ってなかったよ……もうレイリーさんなんか、知らないから!」

 彼がローグタウンに行きたくない理由はなんとなくわかっていたくせにおれは彼に一方的に捲し立てた。そこで何かいいかけたレイリーさんから逃げるようにおれは走り出して行った。当然この見知らぬ島からローグタウンに行く方法など知らない。今更、喧嘩したときのことをようやく思い出してなんだか泣きそうになる。別に悲しくはない、彼がいてもいなくてもおれはちゃんと一人で生きていける。7年前通りの生活の方がおれの身体は望んでいる。

「ねぇ、いいから早くしてよ!早く犯してよ!」

 後ろの男はいきなりのおれの怒号にビビりながらも疑問符を浮かべていた。レンガでできた目の前の壁を拳で叩いてもその壁はハラハラと破片が落ちるだけだった。おれの足が崩れ落ちる。冷たいアスファルトの上に膝がついた。

「おれのこと、酷くしてよ……」

 けれど、そんな言葉とは裏腹に身体は震えていた。殴られるのが、絞められるのが、縛られるのが、叩かれるのが、そんな風に酷くされるのが怖い。酷くされておれはどうやって快楽を得ていたのだろう。わからない、わからない、なんでわからない?生まれて初めて心の底から恐怖がおれの体を蝕むように這い上がってきた。

「おやおや、君は随分と男の趣味が悪くなったな」

 聞き覚えのある年相応の深みのある声に振り返る。あれほどもう顔を合わせたくないと思っていたのにおれは思わず彼を見ていた。そこにいた彼はおれを攫ったあの日と同じような顔をしていた。
 後ろにいた男はお得意の覇気で倒したようで、おれが倒した男たちと同じように気絶した。今のおれには覇王色の覇気など発動する気力はなかったから、気絶してよかったと心底思った。

「レイ、リー…さん」

 レイリーさんが座り込むおれの前に来て、その深く皺がたたまれている手をおれの頬に伸ばす。いつの間にかおれの涙腺は決壊していたようで自分の体温よりも熱い雫が頬を伝っていた。

「端正な男の顔に涙など似合わないぞ。ほら、ちゃんとベルトを締めなさい」
「ヤダよぉ……エッチしよ?ねぇ、エッチしたいよぉ…」

 殴りもしない、首をも締めない、縛りもしない、ましてや叩きもしない。おれの理想の暴力男とは程遠い。おれにとってはセックスとは呼べないセックスしかできないレイリーさんのセックスをおれはひどく渇望している。おれは彼の言う通り、男の趣味が本当に悪くなくなってしまった。これはレイリーさんに調教されたというのが1番正しいのだろう。

「その前に、君は私に言うことがあるだろう?」

 レイリーさんのベルトに手を伸ばしかけた時、レイリーさんに腕を掴まれて制止させられる。こんなに真夜中なのにレイリーさんの表情はすべて読み取ることができた。今の顔はまだ精神は到底ガキなおれを諭す時の、親のような顔をしている。

「勝手に、レイリーさんのそばを離れて、ごめんなさい…」
「…本当に?」

 レイリーさんの肩を掴んで唇におれの唇を二、三度重ねた。レイリーさんの縁なしの眼鏡が当たって痛くて眼鏡を外そうと眼鏡のつるに触れる。
「レイリーさんじゃないとヤダ…レイリーさん以外とじゃ、もうできないよ…」

 欲情で潤んだ涙で濡れた声で訴えればレイリーさんは優しく微笑みかけてくれた。

「いい子だ。ほらナマエ、来なさい」
「んっ…」

 次はレイリーさんがおれの唇を捉える。触れた唇は熱くて離れられない。そういえば、キスするときに鼻で呼吸するのも、キスする間はずっと目を閉じているのも、キスをすると胸が締め付けられるのも、教えてくれたのはレイリーさんだった。
 乾いたアスファルトの上にゆっくりと押し倒される。肩口にレイリーさんの吐息がかかったとき、脱ぎかかっているズボンをレイリーさんが下ろした時、なぜかどうしようもない幸福感に包まれていてそれだけでイきそうだった。










 単調な波にゆらりゆらされて、ようやくおれは目を覚ました。たが、おれよりも寝坊な海はまだ寝息を立てて安らかに眠っているようだ。その音は母親の腹の中にいるときよりも安心できて、ゆらゆらと揺れるここはだいぶ落ち着く。潮の匂いとおれには持ち合わせていない大人の香りがふんわりと鼻をくすぐる。レイリーさんがよく着ている少しくすんだ白いコートがかかっていると気づくよりも先にレイリーさんはおれが起きたことに気づいた。彼もおれ同様に見聞色の覇気を持っているからバレても仕方がない。
 あれからおれはおそらく気絶したので記憶がない。けれど、いつのまにか小舟に乗っているし、レイリーさんは寝ているおれなど御構い無しに器用に船を漕ぎ続けている。どうやらあの島を出たようで、二人を乗せた小舟はだいぶ沖の方にあった。おれは今更ローグタウンのある方角を気にすることはなかった。

「おや、ようやく起きたかね」
「おはよう…」
「身体はいかがかね?」
「やっぱりアスファルトの上でやるのって超痛いね……っていうかさ、レイリーさんの性欲どうなってんの…あなたいくつよ…」

 東の空から黎明の光が雲を破り夜の闇を溶かしていく。暁の薄明かりが遠い海の先から顔を出し始める。まるで世界の誰よりも早く朝を迎えに来たような気分だった。

「日が昇って来たね」
「ああ、朝焼けは一番綺麗だ」

 レイリーさんは朝焼けを見た途端にオールで船を漕ぐのをやめた。レイリーさんが朝焼けを眺めている横顔をおれは思わず見てしまう。端正な顔立ちっていうのはおれではなくレイリーさんみたいな人のことを言うのだと痛感した。おれよりも綺麗なのはレイリーさんだ。
 レイリーさんは自分の後ろから何か大きな紙を取り出して広げた。それがニュース・クーであることに気づくのは新聞の一面に載った写真を見てからだった。

「あ、なにそれ。いつ買ったの?」
「それは秘密だな」
「うー、ケチ……。おれも一緒に見たいから、そこ入れさせて」

 胡座を掻いているレイリーさんの股の間にレイリーさんよりは背の低いおれが座り込んでそのままレイリーさんに倒れこむ。そうして、おれだけの冥王ソファが完成する。レイリーさんは「年寄りをもっと労ってほしいね」といいつつも満更ではない表情でおれの頭に顎を乗せた。
 新聞の見出しのロジャーの文字でおれは欠伸をした。ローグタウンには行かないと言っておきながら律儀に新聞はチェックするレイリーさんはやっぱりよくわからなかった。
 写真の中は大雨、そこの処刑台にいるロジャーさんは一人笑っていた。周りの観客はひどく盛り上がっていて、心底楽しそうだ。撮られた写真の中には今注目されているルーキーのジュラキュール・ミホークや、サー・クロコダイル、ドンキホーテ・ドフラミンゴにゲッコー・モリア、そして元ロジャー海賊団の船員でシャンクスさんとバギー。そして、おれとレイリーさんはその写真の中には当然いない。新聞の見出しの続きにはこうかかれていた。
『富、名声、力。この世の全てを手に入れた男、海賊王ゴールド・ロジャーが処刑された。「おれの財宝か?欲しけりゃくれてやるぜ…探してみろ、この世の全てをそこに置いてきた」彼の死に際に放った一言は全世界の人々を海へと駆り立てた。これは大海賊時代の幕開けとなるだろう』

「ねぇ、本当に行かなくてよかったの?」

 新聞に目を落としながらおれはレイリーさんに尋ねた。おれよりもずっと長くから一緒にいるレイリーさんが相棒の死を見届けなくてよかったのだろうか。けれど、レイリーさんは眼鏡をあげて、目頭を押さえながら言った。

「……あいつは、死なない。ロジャーが言ったから間違いないはないのだよ」
「だから、あの場に行かなかったの…?」
「それに」
「それに……?」

 続けて二面三面に書かれている内容を読んでいたが、レイリーさんは突然新聞を畳んだ。おれが半身をレイリーさんに向けるとわからないことを教えてくれる博識な副船長の顔をした。

「私たちはもう、海賊ではない。大海賊時代が始まろうとしているあのうねりの中に私たちはいない。だから、あの場にいる権利などないのだよ」
「ああ、なるほど」

 レイリーさんの胡座の上で器用に半回転した。物覚えの悪いおれがニタニタと笑うとレイリーさんも悪巧みをする時に出る笑顔を見せた。

「今レイリーさんを独占できるのは元ロジャー海賊団の問題児のナマエってこと?」
「君らしい解釈だな……まぁ、そういうことになる」

 冥王と名高いこの男を独占できるのはナマエというろくでもないこのおれだけだ。そのことに身体に鳥肌が立つ。そして、体が高揚する。淫乱でマゾで痛みでしか快楽を得ることができなかったおれをこんな簡単な言葉一つでおかしくさせるレイリーさんは本当に罪深くてちょっと嫉妬したくなって、再度好きだと痛感させられる。

「あーあ。そんなこと言われたらおれがダメになっちゃうの1番知ってるでしょ……」
「はははは、一体なんのことだか……老いぼれで理解力の乏しい私に教えてくれないかな?」

 レイリーさんはもうすでにわかっているくせにわざと言わせたがるのは昔と変わらない。

「おれ、若いから朝勃ちしちゃった」
「ほう……それは私のせいかね?」
「そうそう、だから、」

 おれがレイリーさんから本日のニュース・クーを奪うと、それを海へと投げ捨てる。けれど、そんなことをしてもレイリーさんは咎めもせず、ロジャー海賊団にいた時と同じように優しい笑顔をおれに向けた。

「責任取ってよ」

 世界に大海賊時代の到来が告げられた日が初めて迎えた朝焼けはひどく眩しくギラギラしていた。そんな中、おれとレイリーさんは海の真ん中に浮かんだ小舟の上、朝焼けを見ながらセックスした。
 日が昇ってようやく目を覚ました海はこれから始まる大海賊時代のうねりに耐えきれず、悲鳴をあげて騒いでいたが、おれとレイリーさんは気にも止めなかった。

潮騒の呼び声




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