旋律(主人公)
「っ…やっ…」
重なる吐息。
熱くなる身体。
君の身体はどこもかしこも柔らかくて、甘くて。
身体の芯から湧きあがる衝動は、
とても抑えきれなくて。
赤く色づいた耳に唇を寄せる。
「ねぇ、こうしてる声、菜々子に聞こえてるかもよ」
「えっ…」
君は慌てて唇を噛みしめる。
そんなに強く噛んだら、血が出ちゃうよ。
「こうしててあげるから、思いきり鳴いていいよ」
彼女の口を、背中から回した手で覆う。
ベッドに四つん這いになった彼女に覆いかぶさった自分は、獣のようだと思った。
左手で彼女の声を抑えて、
右手で濡れた場所に刺激を与える。
膨れた粒はとても熱くて、引っ掻くたびに名の身体は面白いように跳ねた。
「んんんんんっ……!!!」
「ここ、すっごく熱い……」
「んっ…ゃ…」
「気持ちいいんだろう?」
「んふっ……」
「素直に頷いてみなよ……ほら」
粒を存分に捏ねた後、蠢く場所に指を突き立てた。
#名#は大きく仰け反って、くぐもった声を張り上げた。
何度も、何度も、
指で犯して。
何度も、何度も、
君の声を殺して。
そろそろ、
限界。
もっと、
もっと、
汚したい。
自分の欲望を、
彼女に押し込んで。
何度も、何度も、
快感が全身を突き抜ける。
彼女を愛したくて、汚したくて。
俺の愛以外が、彼女を覆うことがないよう。
真っ白なその身体を、こうして俺色に染めていく。
たまらない、快感。
ねぇ、もっと泣いて。
やめて、って言って。
……俺が満足するまでやめないよ。
俺が満足することは、この先1度もないだろうね。