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「とりあえず、シェリーとアンジェラを救いにいくけど…二手に別れよう。」
私の言葉に、眉を寄せた面々に苦笑し、仕方ないだろう?と声をかける。
全員が全員彼方に行き、万が一プラーガを打ち込まれた場合、私の手の中にある薬は1つ。
つまり、一人だけしか助けられないのだ。
ルイス曰く、子供の場合はプラーガの成長に耐えきれず、亡くなってしまう。
つまり、シェリーとアンジェラの救出は時間との戦いでもあるのだ。
なんで、リーダーやってるんだろう
いや、別に打ち込まれるために誘拐されたとも限らない訳だけどね。
可能性としては、私たちを誘き寄せる罠、って言うのもある。
「私一人か、もう一人くらいでいい、多くても動きが遅くなるだけだ。」
「なら、」
ジルが声を上げた瞬間、レオンが遮った。
「俺が行く。」
その言葉に軽く頷いて、地図を広げる。
ルイスから聞いた、宗教団体のある村はこの辺りだ、と指差した。
そして、アンブレラ社は此処。
つまり、この間には何らかの連絡拠点があるはずなんだ。
「それを、私たちが壊せばいいのね?」
アリスが真剣な目で私を見た。
それに、1つ頷いて返す。
地図を見ながら、合流地点は此処、と1つの街を指し示せば、わかったと肯定の声が聞こえた。
ふと、クリスが思い出したように地図を見る。
「確か、この辺に部隊があったはずだ。」
「…なら、まず其処から当たって。可能性が高い。」
村からさほど離れては居ないが、山の中にあると言う部隊。
告げれば、ああと頷きが帰って来た。
クレアが不安そうにしているのを見て、思いつく。
「ジル、クレア、二人は先に合流地点の街に行って安全の確保を頼んでいい?」
「…え?」
「部隊が此処にある、ということは、食料はこの合流地点の街だろう?」
「そうね…もしかしたら、アンブレラ社の人間が紛れ込んでいるかも。」
ジルの言葉に頷いて、全員の顔を見た。
真剣な顔に、え、此処で何か言わなきゃいけない感じ?なんて適当なこと考える。
フラグを立てないように、と思いながら小さく笑った。
「じゃ、出発しようか。」