ナマモノ | ナノ



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私はパニック映画と分類されるものを、色々見た。
鮫に追いかけられたり、恐竜に追いかけられたり、蛇だったり、ピラニアだったり色々だ。
若干ジャンルは違うが、映画のBIOも見てきた。
本編のゲームの方はホラーが苦手なので、他人がやっていたのを見ただけだが…。
それでも、そう言うのを見ていて思うことは1つ。

私だったら、絶対最初に死んでる

そんな私が、何故、ラクーンシティにいるのか。
答えは簡単、トリップさせられたからだ。
その辺の事情は面倒なので、端折りますが、一応得た能力と武器位は説明しておきます。
戦闘能力とT−ウイルスの抗体を手に入れ、英語が出来るようになりました。
武器としては、女子供には撃てないと言われるデザートイーグル2丁とリボルバー2丁。
デザートイーグルの方は.357と.50AE、前者が小さめで、後者が化け物だと思ってくれればいい。
リボルバーの方はブラックホークとセキュリティシックス。
どちらも弾は.357マグナムが使える。
ブラックホークはシングル、つまり後ろのハンマーを下げてから引き金を引くタイプ。
セキュリティシックスの方はダブルで、引き金を引くだけでハンマーの引き下ろしもやってくれるタイプ。
あと、デリンジャー、これはかなり小さいヤツで、2発しか入っていない。
本当に護身用と言ってもいいだろう、胸のところに隠してある。
初めて胸がデカくてよかったと思った、なんて言うのは内緒にしておいた方がよかったですか?
忍刀と日本刀も持っている。
忍刀と言われてもぱっと来ないかもしれないが、直刀で刀身が短い日本刀だと思っていてくれればいい。
ちなみに、忍者は梯子のようにこれに足を掛けて城壁を登ったという話もある。
日本刀は皆さんにおなじみの、アレだ、説明はいらないと思うが、一応言うとするなら、あの正宗だ。

『んー…全部で、15kg?重くね?』

思わず、呟きながら、体中にすべてを装備する。
筋力を頂けたからか、そこまで重く感じることは無い。
はあ、とため息を吐いて、装備品の中で一番重いブーツに足を入れた。
歩く度に、がこがこと音を立てるこの靴は確実に、隠密行動には向いていないだろう。
さて、準備オッケー、と思った瞬間だった。

「ぐああああ!!」
『っひぃ?!』

慌てて太もものホルダーから、デザートイーグル.50AE(以降50口径)を取り出し、一発、脳天に打ち込む。
血液をまき散らして倒れたそれから一歩後ずさり、背を向けた。
飛び出した先で、出会ったのは、一人の幼い少女。
じ、と顔を見ると、どうやら、ゾンビ化していない様子だ。
一歩、近づく。

「君、名前は?」
「…シェリー。」

…ん?シェリーって、ゲームの方の2?
つーか、主要人物?だよね…?

「一緒に来る?」
「…うん。」

コートの裾をつかまれる。
若干動きにくいが、まあ、いいか。
シェリーが警察、と呟いた。
ああ、警察行く途中な訳ね、と頷いて、彼女に手を差し伸べる。
にこり、笑う少女の頭を数回撫でてから、ゆっくりと歩き始めた。

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