正義 | ナノ



018
しおりを挟む


翌朝、執務室に向かうと、そこには黄金聖闘士さんたちが揃っていた。
えー、何故だし。
朝議的なのがあったのかな?
…まあいいか、と思い、おはようございますと挨拶をして、サガさんが座っている席に向かう。
近くにカノンさんがいるから…あれ?逆?いやいや、とりあえず、二人の違いを感じられるようになれればいいや。

「今日のノルマを確認させていただこうと思いまして」
「あ、ああ。昨日の早さを見て、これくらい頼もうと思っているのだが、大丈夫だろうか?」

指差された山は、沙織様にまかされていたものの半分以下。
しかし、言語が違うことを考えると、これくらいが妥当かもしれない。
じゃぁ、なるべく休憩は後取りでいこうかなぁ、どれくらいかかるかわかんないし。
それから、お昼持ってこよう、サンドイッチなら仕事しながらでも問題ないよね、多分。
考え込んでいると、サガさんから不安そうな声が聞こえる。

「氷雨…多かっただろうか?」
「いえ、問題ありません」

安心させるように小さく笑いかける。
今まででかなり大変なことになってるんだから、私まで心配かけたらまずいだろ。
彼の胃に穴があく。

「あ、此処って飲食しても問題はありませんか?」
「ああ、構わない」
「では、15分後、仕事を開始します」
「うむ」

そう安心したように頷いた彼に一礼して、自室に一度戻ろうとする。
が、その前にふと気がついたので、声をかけてみた。
どうせ、視線が追いかけて来ていたし、構わないだろう。
一番近くにいる明るい茶髪に話しかけた。

「おはようございます、白雲と申します。三ヶ月、よろしくお願いします。…ところで、今日は執務室に誰がいらっしゃる予定なのでしょうか?」
「ああ、よろしくね、俺はアイオロス。それから今日は、ほとんど全員が此処に来ると思うよ」
「…なるほど、それは好都合」

[前へ]/[次へ]

[ back to menu ][ back to main ]
[ 番外編に戻る ][ 携帯用一覧へ ]


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -