正義 | ナノ



014
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そこで、謁見は終了した。
それから、沙織様直々に案内して頂いて、教皇の間、執務室、給湯室、資料室、そして、その奥の私の部屋を覚えた。
私の部屋には、キッチンとお風呂があって、この階だけは電気が入っているのだと教えてもらった。
なるほど、だから発電機はいらないと言ってくれたんですね。

でも、執務室にはなぜか、羽ペンと羊皮紙がありました。
どういうことでしょうか?
そんなに時代遅…げふんげふん、古風なのはちょっと、想像してなかったかな。
今時羽ペンって、どこぞの魔法界でもあるまいし、なんて考えて、ふと思い立った。
此処での上司は誰になるんだろう?
沙織様に聞いておかないと。

「沙織様、此処での私の上司は誰になるのでしょうか」
「そうですね、形式的には教皇であるシオンですが、仕事としては黄金聖闘士全員と言ってもいいでしょう」
「…皆様のお手伝いをさせていただけばいいのですね」
「はい、もちろん執務上の手伝いのみで結構です」
「?畏まりました。」

その彼女の言葉がわかるのは、次の日だったのだが、それはおいておく。
そして、その後どんな感じで仕事をしているのか見せてもらう。

執務室には基本的にはサガさんしかいないみたい。
他の人は期限が近い報告書とか書類があると、執務室に持ってきてやり始めるらしい。
その方が資料室も近いし、いいんだとか。
それに、毎日上がってくるのは面倒だし、ムウさんやアルデバランさんは基本的に自宮の守備が大きな仕事ということもあるらしい。
大体の階段の数を聞いて、なるほど、面倒だと思わず納得してしまった。
しかし、同時に私此処から降りられないんじゃないか、という考えにもいたった。
食材とか切れたらどうやって買い物に行ったら良いんだろう…?
あとで、確認させてもらおう、死活問題だ。
あと、聖闘士の方達はテレパスとか言う不思議な能力で電波の送受信をしているらしい。
それで、脳内会話できるそうだ。
なんてらk、…便利な機能!
練習したら使えるようにならないかな…なんて思ったが、星矢君から聞いた地獄の特訓を思い出して、即刻諦めたのはいうまでもない。

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