旅するライオン
夏の大海の蒼さに 変わり果てても美しい雲
不思議な夢は地上に無かったとしたら
「其処」へは誰でも行ける 手にしたらいいのだ
旅するライオンは今日が出発の日
血まみれな心に 気づいた事に気づく日


紡がれる言葉の旋律はもう無い
切なすぎた過去にありがとう
あなたがこの世で一番
聖女のような屍となり二人歩けば
懐かしい感じがするのだと


詩神たちの涙 光を射放つ庭
夢を見にいった君のユビサキ

ただ一言答えた 壊れた世界の後
無理をしてある白い羽根は
これくらいしかない道を歩いていても
晩には出会えなかった光を
ずっと追おうとする影
今日の僕が求めている愛は
日々何か変わるわけじゃないけれど
暖かきもてなしが詩人
今なら優しくなれる気がした

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