20.きみはぼくの宗教 | ナノ


きみはぼくの宗教



わたしのために死んでくれるひとさがしてます

この憎しみはしあわせに似ている

絶対に許したくなんてなかった



地獄にしかいけなくたってずっと一緒ならどうだっていいよ

死んだはずのあの日がいつだって邪魔をする



ないものねだりの心臓

はじめからからっぽなのにこれ以上どうやってなくせばいいの

わたしにないものたくさんもっているくせにどうしてないふりをするの



散るために咲くのでありまして

わたしだけのかわいいヒーロー

無邪気なふりでだましていてね



瞼のうらで泣いている

もの言わぬうつわのままでいられたならどれだけよかったか

永遠の愛ならここにあるよ



ここはぼくだけの王国


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