09


「ゴアアアアアアア。」

また、虚が現れた。確かに空座町カラクラチョウは虚が出現しやすいが、ここまではなかった。一護と滅却師クインシーである石田君が接触してからどんどん虚が出現している。

『これは異常だなー。何かしたのかな?石田君。』

滅却師クインシーは死神を嫌ってる。だから、死神になった一護と険悪になるのは仕方がないことだとは思う。

『一護と石田君が虚を倒してるけど・・・中々減ってない。』

織姫やチャドが狙われ、それに巻き沿いをくらってたつきや千鶴、夏梨ちゃんが怪我をしたみたい。

「ゴアアアアア。」

『あら?今の私は霊圧ないんだけどな〜。』

この虚、私を見てる。まぁ、大したことないから大丈夫だけど。軌道で霊圧を消せば、ばれないだろう。

バシュンッ!

そう考えてると目の前にいる虚は弓矢に貫かれて消えた。これは滅却師クインシーの矢。ということは、石田君か。

石田「大丈夫かい?名倉さん。」

『・・・うん?大丈夫だよ?・・・何かあったの?』

石田「いや・・・大丈夫なら良いんだ。」

『・・・石田君が死神を嫌う理由は分かる。だけど・・・このやり方には、賛同しないな。やりあいたいなら正面からやればいいのに。一護は逃げずに受け止めてくれるよ?』

死神が滅却師クインシーに対して行ってきたことを考えれば、石田君が死神を憎むのは当たり前の事。それでも、協力体制をとれなくはない。死神と滅却師クインシーの溝がなくなれば。そうなればいいのに。

石田「!?・・・君に何がわかるというんだい?」

『さぁ?私に石田君の気持ちが分かるわけないじゃん。私、石田君じゃないし。まっ!やれるところまでやれば?もしもの時は助けるよ。そのことだけは忘れないで。』

それじゃと言い、石田君の元を離れる。困惑する石田君をよそに。


――――・・・


『虚が・・・』

多くの虚が一部に集まってる。これは・・・

大虚メノスグランデ・・・かっ・・・』

大虚メノスグランデが出現したらさすがに一護達では荷が重いか。必要時には出れる準備をしておかないと。

そう思いながら虚達が集まってる場所へと向かった。そこにはもう既に喜助達も来ていた。

『あぁ。一護達がメノスに集中できるように周りの虚の相手をするつもりか。』

喜助や一護達から見えない上空に軌道を使い浮かび、その様子をみる。多分、喜助は一護の実力を見るため、メノスの相手をさせるつもりなんだ。

一護「あああああああああ。」

叫び声を上げながらメノスの足に斬りかかるが、普通に蹴飛ばされる。

石田「大丈夫か、黒崎!!」

『あら。仲良くなってる。』

飛ばされた一護を心配して、石田君が近寄った。2人が何の話をしてるのか分からないが、揉めてるぽいね、あれ。石田君が、一護の斬魄刀を触った途端、弓が巨大化した。

死神と滅却師クインシーの違いは、霊力を内から作るか、外から作るのかという違いだ。一護から溢れる霊力を斬魄刀に触ることで、石田君が収束したのだろう。

『って・・・何してるの?あれ。』

一護の斬魄刀を頭に乗せた石田君と一護が言い争ってる。そうしてる間にメノスが虚閃セロ≠撃とうとしてる。多分、それを無意識に感じ取ってだろう。一護がメノスに向かって走り出す。

ギュン!!

メノスは一護に向かって虚閃セロを放った。それを一護は斬魄刀で受け止めた。

『!一護の霊圧が増大してる・・・』

一護はそのまま虚閃セロを力任せに弾き返し、メノスを切った。怖気づいたのか、メノスが引き返していく。

まぁ、結果オーライ?てかっ!

その後は、一護の力が暴走したが、石田君が暴走した力を空へ逃がし、暴走を防いでいた。クスッ。このまま協力出来たら嬉しいね。まぁ、この2人なら大丈夫かな?なにせ、一護と石田君だし。

でも、このことは戸魂界ソウル・ソサイティへと情報が行くだろうからルキアちゃんを迎えに死神が来るのは時間の問題だな。

そう思いながら家に帰った。

To be continued.
20.11.07 up
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