03 海賊狩り
そんなことになっているとは露知らず、ルフィとユキナはゾロの元へ来て、ルフィはよっと声をかけていた。
ゾロ「また来たのか。海賊の勧誘なら断ったハズだぜ・・・!!」
ルフィ「おれはルフィ!縄解いてやるから仲間になってくれ!!」
ゾロの言葉には聞く耳持たずなルフィは、何故か話を進めていく。
ゾロ「話聞いてんのか。てめぇ!!お前、そこのコートのやつが仲間なんだろうが!いいじゃねぇか。そいつがいるなら。」
ルフィ「あぁ。ユキは仲間だ!でも!おれはお前も仲間になって欲しいんだよ!!」
ゾロ「おれにはやりてぇことがあると言っただろう。誰が好んで海賊なんて外道になるか。」
『(外道ねぇ・・・)』
ルフィ「別にいいじゃんか。お前元々、悪い賞金稼ぎって言われてんだから。」
ゾロ「世間でどう言われてるかは知らんが、おれはおれの信念に後悔する事は、何一つやっちゃいねぇ!これからもそうだ。だから海賊にもならねぇ!!」
ルフィ「・・・・・・知るかっ!おれはお前を仲間にするって決めた!!」
ゾロ「Σ勝手な事言ってんじゃねぇ!!」
『ふふっ♪これじゃ、話が進まないな〜。ゾロ。お前、刀が使えるのだろ?あの息子の狼を斬ったそーだし。』
ルフィとゾロの会話を黙って聞いていたユキナだったが、2人の押し問答に埒が明かないと判断し、ゾロに話しかけた。ソロはその言葉に驚いたが、何かに括りつけられてなきゃ使えると言い、ルフィはその刀はどこにあるのか尋ねた。
ゾロ「取られたよ、バカ息子に。命の次に大切なおれの宝だ・・・!!」
ルフィ「へ―――。宝物か。そりゃ、一大事だな!!よし!あのバカ息子からおれが刀を奪ってやる!!」
ゾロ「何!?」
ルフィ「そして、おれから刀を返してほしけりゃ、仲間になれ。」
ゾロ「Σたち悪ぃぞ。てめぇ!!」
『おーおー、悪知恵がよく働くなー。』
ルフィ「よし!行ってくる!!ユキはここで待っててくれ。」
ルフィはユキナにそう言うと走って行った。
ゾロ「おい、待て!!お前も黙ってねぇであいつを止めろ!!」
そんなルフィをゾロは慌てて止めようとするが、止まらず、今度は黙って見ているユキナに止めるように促す。
『あー無駄無駄。あいつは一度言い出したら聞きゃしない。誰が何と言おうともな。放っておくのが一番だ。』
ユキナはそう言いながら両手を広げ、お手上げと言いたげなポーズを取り、呆れていた。
ゾロ「!・・・基地にのり込むつもりかよ。バカか、あいつは・・・!!」
『基地と言っても小規模だ。それに偉いのは大佐だけだろ?将校がいるわけじゃねぇーし、心配いらねぇーよ。』
ゾロ「狽ネっ!心配なんてしてねぇよ!!」
『ふっ。まぁ、そーいーことにしておいてやるよ♪』
ゾロ「お前な・・・;;」
人の話を聞いていないユキナの言葉にゾロはこいつもかと呆れていた。