09 決着とメリー号
クロ「共に苦しみ。共に喜び。笑い・・・私は、あなたに尽くしてきました!夢みるお嬢様にさんざん、つきあったのも、それに耐えたことも・・・全ては、貴様を殺す。今日の日のためっ!!!」
カヤ「!!!!」
ウソップ「野郎・・・」
ウソップはクロの言葉に激怒する。
クロ「かつては、
C・クロを名乗ったこのおれが、ハナッたれの小娘相手にニコニコへりくだって。心ならずも御機嫌取ってきたわけだ・・・わかるか?この屈辱の日々・・・」
カヤは3年間ともにいた相手からのあまりにも卑劣な言葉に手が震え、銃を落とした。ウソップは、怒りでクロに殴りかかろうと走りだす。
ウソップ「クロぉおおお―――――――っ!!!!」
『ウソップ。』
しかし、ユキナはウソップがクロを殴ろうとしているのを凛とした一声で止めた。
ウソップ「!ユキ?」
その声にウソップはユキナの方を向く。
『言ったろ?お前が手を汚す必要はない、と。』
ウソップ「え・・・?」
ドゴォオォオォン!!
ユキナがそう言うのと同時にクロが殴られた。
ジャンゴ「な・・・何だ!!!?」
「
C・クロがブッ飛んだ!!!!」
ルフィ「殴られるのがそんなに嫌なら、あと100発ぶち込んでやる!!!」
「ΣΣ何だ。今の!!?こいつ、こんな位置から・・・!!
C・クロをぶっ飛ばした・・・!!!?」
『この勝敗、あいつに託してやってくれないか?』
ウソップにそう言うユキナは優しく微笑んでいた。
ウソップ「・・・!!ユキ・・・」
『ここからはルフィが迎え撃つ。あいつがお前の怒りを受け継ぎ、戦う。それをお前は見ていてやれ。』
ルフィは指をパキパキとならす。
クロ「・・・・・・」
「「完全に
C・クロを怒らせちまった・・・!!おれ達ぁ、一体、どうなっちまうんだよ・・・!!」」
海賊達は慌てている。
「「「今だァあああ――――――――っ!!!」」」
ジャンゴ「ΣΣ!?」
カヤ「えっ。」
ウソップ「あっ!!!」
にんじん、ピーマン、たまねぎが飛び出してきて、クロにむかってスコップやフライパンを振りかざす。
ウソップ「ΣΣお前ら、どうして・・・・・・!!!」
カヤ「あなた達、来ちゃだめだって・・・!!」
たまねぎ「せえばいだ。せえばい!!!」
ピーマン「村の平和をみだす海賊め!!!」
にんじん「くたばれ。ちきしょう!!」
ドカ! ボコ! バキッ!
一斉にクロの顔面をぶっ叩く。
「「うわぁああ。あのガキども何て事をォ!!!」」
ウソップ「もう、よせ。お前ら!!やめろ!!!」
ゾロ「何のつもりだ、あのチビ達。」
にんじん「よし!このへんでかんべんしてやろう・・・
・・・・・・やっぱりだ!!キャプテンは戦ってた!!」
ピーマン「何で言ってくれなかったんですか。汗くさいじゃないですか!!」
たまねぎ「違うよ!!水くさいじゃないですか!!!」
ウソップ「何くさくてもいいっ!!とにかく、お前ら。こっから離れろ!!逃げるんだ!!」
「「「いやです!!キャプテン!!そうだ!!おれ達だって戦います!!逃げるなんてウソップ海賊団の名おれです!!」」」
子供達がそう言っている間にクロが立ち上がる。
「「「ΣΣΣうわぁあああ――――――――っ!!!」」」
ウソップ「バカ野郎。早く逃げろ!!!」
しかし、クロはスタスタと子供達とカヤの傍を通り過ぎる。
「「「な・・・何だ?知らんぷりか・・・?」」」
ドカッ!!
ウソップ「う!!」
クロはウソップを蹴り飛ばした。