>> 変な人たち
本日は非番。天気も快晴。
少し肌寒いが散歩でもするかと腰を上げた。
変わらない町並み。今日も平和な一日だと幸せを噛み締めながら大通りを歩く。
屯所を出るときちょうど原田さんに、どうせ暇だろ、足りない食材でも買っておいてくれと頼まれ大江戸スーパーに向かう。
「あれ、新八くん。今日は非番じゃなかったっけ?」
「あ、はい。暇だったので散歩も兼ねてお遣いを。」
街中でばったりと会ったのは副長と、沖田隊長。
2人は隊服を身に纏って、いつものようにくしゃりと笑う副長といつものように無表情な沖田隊長。
これまではいたって普通。きっと今もいつも通り市中見回りでもしているのだろう。
ただ1つ。そうではない事を挙げるとするならば、
「お二人は何故手をつないでるんですか?」
俺の質問に副長はあっけらかんとして
「え、仲いいからだよ」
「何言ってるんですか。土方さんが寒いっていうから」
対する沖田隊長も照れるわけでもなく、冷静に言葉を返す。
二人は何をそんなこと、とでも言いたそうな顔でこちらを見る。
あれ、俺なにか変なこと言いましたっけ?
プロト土方と沖田は共に意識しないでいい。