>> ヤンデレハニー





「…なッ」

待って、まったく意味が分からない。

あそこにいるのはわたしの彼氏・沖田総悟と、その隣には知らない女が笑いあっている。

わたしが信じられない。とその光景を唖然と見てると、彼と目が合った。



「あ、おー「信ッじらんないアル!カイザーの馬鹿!バカイザー!」ぇ?あ、おい神楽?」



わたしはその場を走り去った。

本当に信じられない、あの男、悪びれた様子もなく私を呼ぼうとしたのよ?

前から馬鹿だとは思ってたけど、低能すぎるわ。くるくるなのは下の毛だけにして欲しい。





「おい、お前。何怒ってんでィ」



わたしを追いかけてきたのか少し息を切らしている総悟。

「何怒ってんだ?ついに頭ン中まで空っぽになったかィ?」


無視を決め込む私。


「あ〜…、もしかしてまみちゃんのこと?」



「…」

まみちゃんっていうのか、あの女は。彼が当たり前のように女の名前を口にしたことにムカついたが、

それ以上に悲しくなった。



「どうせ、あの子と浮気でもしてると思ったんだろィ?」

「うっさいネ!」

"してたんでしょ!"と付け加えると

「あんなァ、オレがお前以外の人を愛せるわけないだろィ?」

そして彼はわたしのほうを見てくすくす笑う。



そんな彼になんだか腹が立ったが、同時に愛しく思えた。

わたしは彼の首に抱きつき、耳元で、


「次やったら、殺すアル」


と脅してみる。実際本気ではあるが。



すると彼は



「おー、恐ェ恐ェ。愛されてんなァー、俺ァ。」

なんて茶化しながらわたしの背中に腕を回した。





「馬鹿」





(殺しちゃいたいほど好き)

てか俺ァ浮気してないぜ?



あんなのしたのと一緒アル!



好きなんですねィ、俺の事が。



うっさい馬鹿!そうだって言ってるヨ!





なんだか今日は異状に可愛いですねィ



黙れ変態 本当に殺すネ



(愛と殺意は紙一重)

(これも立派な愛情表現)


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