06/01時点での更新分まで読ませて頂きました。(プリンセス☆パニックD5頁目まで) 柔らかい文体で紡がれる物語から優しい雰囲気が醸し出ていて非常に好みでした! どことなくRPGのような印象も受けましたが、話の一つ一つが纏まっていて読み易かったです。ふとした時に立ち寄って読書に耽るには丁度良い濃密さだなと私は感じました。 しかしですが、まだまだ和泉様の表現力が活かしきれていないように思えます。物語の舞台が広大な世界であることは文章の端々から感じ取ることは出来ますが、その雄大さ、自然の活力等々、それらが主人公達の周りを取り巻いている様子を描写されていないというのは非常に惜しく感じます。 普段の文章に少し気を遣うだけで、吃驚するほど読者さんに和泉様の世界観が伝わること間違いなしです! 文章の方では所々気になった個所があるのですが、半分以上私の偏見と趣味が表れておりますのであまりお気になさらないで下さいね。 戦闘描写に関して全般的に気になったのが、スピード感を意識し過ぎているのか文章が淡々としているように感じました。恐らく文章を短く切っているからだと思うのですが、ケースバイケースで長めにしてみるのも良いのではと私は思いました。 もう一つ戦闘描写からなのですが、獣(?)と戦う際、その敵の簡単な外見をもう少し書いた方が良いかなと私は思います。大きさは分かっても他の説明が大雑把だったので様子がいまいち浮かびませんでした。 時折「だが、(改行)「(台詞)」(改行)〜だった」のような感じの文章が見受けられましたが、なるべく改行する際は句点を文末に付けた方が良いのではと私は思いました。 あと、プロローグの最後ですが、「森の中」と急に出てきて思考が追い付きませんでした。どこの森なのか、具体的な描写はなくてもざっくばらんに「そこから遥か彼方にある森の中」という風にほんの少し補足を入れればすんなり受け入れられたかなと思います。 それと、プロローグの最後に出て来た男ですが、髪型の描写はありましたが服装や髪色の描写がなく情景が浮かびにくかったです。出来たらもう少し描写が欲しかったなと個人的に思いました! あと、字下げ忘れのようなものがプロローグの2頁目上の方と、紫水晶の記憶Aの1頁目下段にぱっと見で見受けられたのでご報告させて頂きます。 上記で申し上げた通り、優しい感じの文体で、読んでいてほんわりしたスポンジケーキを食べているような感覚になる小説です。主人公達がおとぼけ過ぎず、秀才過ぎないバランスの良さがいい味を出していて私は好きです。 続き、楽しみにしてますね! 以上になります。ここまでご拝読頂き有難うございました! |