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BASARA・右目
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「おら、足元よく見ろ」
「わぁ、カエルさんが行列してるねぇ、すごいねぇ」
「してねぇ! 俺は踏み外して庭に落ちんなよってことを…って、言わんこっちゃねぇ」
回廊の角を踏んで片足を庭に踏み込みそうになった私を、落ちるその前に片倉さんが力強く引き戻した。
「……片倉さん」
「礼はいいからちゃんと歩…」
「眠いです」
「……そうかよ」
「もう眠くて眠くて眠くて耐えられまっせーんっ!」
「そんだけ元気なら屋敷までもつだろ」
「ぬぇぇえ〜ん………」
だからあんな呑むなっつったんだ、と聞こえるが、そんなもん後の祭りってやつだ。
半ば引きずられるようにして城の廊下を辿って行くが、だんだんに私があっちに頭をぶつけ、こっちにぶつかりする回数が増えていく。
ああもうムリ。もうすぐそこで天女が私を手招きしてる。
そう告げたら、これみよがしに片倉さんが盛大なため息をついて私を見下ろし、私の前に身を屈めた。
ためらいなく私がその大きな背に被さると、ふわりと体は持ち上がって、今度は緩やかに廊下を進んでいく。
片倉さんに背負われながら、暖かな体温と心地よい振動を感じ、私は片倉さんの首元に顔を埋めていつの間にやら寝息を立てていた。
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別ジャンル?なにそれ美味しいry
ビバ大人の余裕。
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