wantyou







キスが好きだ。

日向とするキス。

心臓はどきどき煩いし、顔は火が出るんじゃないかって思うくらい熱いけど、日向とするしっとり甘いキスは気持ちいいと思う。



「ん、ん…ふ…っ」

熱い、熱い日向の舌が俺の口の中を掻き回す。掻き乱す。

久しぶりに合わせた唇はただただ甘い。
夕暮れに染まる日向の部屋は、いずれ夜の色に染まる。

日向は俺が声をあげる度に性急に俺の気を反らそうとするけれど、
俺はどちらかというとキスの方が好きで。

「ん…っ、日向、もっと…っ」

離れた唇を追って自分の唇を日向のそれに寄せれば、
日向は俺ののばした腕を受け入れて、俺の腰を抱いた。

もっと、もっと。深く繋がる。

唇を日向に貪られながら、薄く目をあけると、いつもはその眼鏡の奥に熱い光を讃える強く閉じた瞼が目に入った。
「んっ、んんん…っ」


ずくんっ


ふいにいつもの熱い瞳が恋しくなって、腰が疼いた。

熱い、熱い。

足りない。
足りない。

日向が足りない。

必死に日向に応えながら、もっと、もっととキスを深く、求めていく。

下半身がじんじんと痺れる。


「ん、ん、ん…んぁ…っ!?」

不意に日向の瞳が俺を捉えた。

いつもの、熱い、強い瞳。

一際強い痺れが下半身を襲う。

「―…伊月?」

「…ふ、ぇ…っ日向ぁ…」

日向、日向と彼を呼ぶと、その明らかな欲を孕んだ瞳が俺を捉えた。

ずくん、

また、下半身が疼く。

俺の身体はいつのまに、

「…伊月、…シたくなった?」

「…っ!んなわけないだろ!!ばか!!」

どんっと日向の胸を叩いて距離を取ろうとするけれど、腰を抱かれて離れられない。

「ほら、…伊月」

「な…っあ!?」

「こっちは正直みたいだな」

ずくん

「…ぁ、あ…っ、ばか…やめろって…っ、ふ…っ」

日向の手が、緩く反応を示す俺のそれに触れる。

その瞬間、また身体が痺れる。

ああ、熱い熱い熱い―

顔も身体も、頭の中も

何も考えられなくなる、

ベッドに横たえられて、これから始まるだろう行為にまた、下半身が疼いた。

「ひゅーが…っ」

腕を伸ばして日向の背中に回す。


キスしたい


唇だけで伝えると、日向は少し意地悪く笑った。


今日は、お前の好きにしていいよ


低く耳にかかる熱い息に息を飲むと、噛みつくみたいに日向の唇が俺の息を奪った。


あとがき




伊月!誕生日おめでとう!!
原作に沿った年齢でいくと20歳らしいですがww
そういや、黒バス始まったのは3年前でしたねww
日向に惚れて、伊月に惚れたのは丁度、彼等が原作に出てきたあの瞬間。
当時は日向日向言っていましたが今では伊月伊月言ってますw

伊月も日向も大好き!!






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