君のお望みはなんですか







ふわりと心地いい暖かさに包まれて目が覚めた。


目の前に見えるのはいつもの天井。
けれど、なにかが今までと違った。珍しく二度寝する気になったのも、その影響かもしれない。
寝返りをうって、二度寝の体勢に入った。

「わ〜ぉ。真ちゃん大胆♪」
「……」

不意に頭上から降ってきた声に思考が止まった。
恐る恐る顔を上げると至近距離になるその顔に更に思考が止まる。

「おはよー真ちゃん♪」

固まった俺を放って額にくちづけがおとされた。
そこを中心にぶわっと顔が熱くなる。

「た…っ、たたたたかっ…っ」
「んー?」

「なん、で、ここに…っ」
「あれ、記憶飛んじゃった?」

苦笑して、高尾は俺の耳元に唇を寄せた。

「昨日は可愛かった」

低い声で吐息いっぱいに囁かれて、思わず身体が反応する。
反射で耳元を押さえると、高尾は勢いのいい手のひらから逃げるように身を引いた。

「〜〜〜〜ッ!」

「忘れてるなら、何回でも言ってやる」


誕生日おめでとう


今日はめいっぱい君を甘やかしてあげる。

(…なんなのだよ、それは)
(あれ、気に入らねえ?)
(……いや、別に)




あとがき


緑間誕生日おめでとう\(^O^)/
高緑、当日になって一気に書き上げるという所行に出ました申し訳ありません。

まぁ、甘やかしてあげる=君が喜ぶこと全部してあげるっていうアダルティな副音声はなかったことなしてしまいましょう。






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