samurai7 | ナノ
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「……ふあぁ」


ユメカは意識が覚醒して、布団からむくりと起き上がった。
大きく伸びをしたところで、ある異変に気付く。


「みんなは!?」


がらんとした寝床。
急いで飛び起き、機械やメカスクラップの山がある土間に顔を出した。
すると機械をいじるマサムネと、
仲良く一緒に居るコマチとキクチヨの姿が目に入り、ほっと胸をなでおろした。


「ようやくお目覚めかい」


マサムネがそんなユメカに気付き、笑顔で声をかけた。
しかし、その言葉に少しの違和感。


「……ようやく?」
(私、そんなに寝てた?)


「ユメカ姉さまおそよーです!」
「よっくもまァ、そんなに寝てられんな〜」


コマチとキクチヨの言葉にユメカは確信する。


「……今…何時ですか」
「子の上刻、昼過ぎだ」


落ち込みながら聞いた言葉に答えたのは、
外から帰って来たばかりのゴロベエだった。


「昼…っ!?うそ!」
「嘘では無い」
「……っ。じゃあ他のみんなはサムライ探しに行ってる?」
「そうだ」


(うわぁぁ…!私何のんきに爆睡してんの!)


「ごめんなさい…!!私も行ってく……
「まぁユメカ、今日は休め」


急いで外に出ようとしたユメカの頭に
ぽん、とゴロベエが大きな手を乗せた。


「え……でも」
「カンベエ殿も、起きないおぬしを見て
『疲れておるのだろう。そのまま寝かせてやれ』と言っておったぞ」
「カンベエが!?」


カンベエの優しさに嬉しくなったが、
起きられない程眠っていた自分が恥ずかしかった。


「そういうことだ。
今日は皆の帰りを待っておれ。たまには息抜きをせんとな!」


ゴロベエは豪快に笑い、がしがしと頭を撫でた。
明るいゴロベエにつられてユメカも笑い、今日は好きに過ごそうと考えた。


「じゃあ……お言葉に甘えます!」
「うむ」

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