samurai7 | ナノ
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『駄目!殺さないで――!!』


「…………」


(そういやぁ、
何でアイツは……あんなことを言ったんだ)


さらおうとしたのに


恐怖を与えたのに


なぜ助けた……?


「変な奴だ。敵を殺すなとは……」


しかしあの時、
あの言葉が無ければ、確実に死んでいただろう。
サムライの刀は……到底避けられなかった。


「俺の命は……こいつの持ち主に助けられたんだな」


髪飾りを自らの帯に付ける。
すると茶色の帯ということもあり、しっくり収まった。


「コレ、持ち主より似合うんじゃねーの?」


いっそ髪に付けてしまおうか。
そう思い、髪飾りを付けていた女を思い浮かべる。


(……駄目だなァ。髪に付けたら負けるか)


冗談だがそう思い、帯に落ち着かせる。


――名前、なんていったけ?

たしか高い位置に髪を結った小僧が、叫んでいたはず。

ああ、


「……なんだっけなぁ」


花に触れ、ポツリと呟いた。


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06.09.25 tokika/加筆修正:09.02.06

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