THE LAST BALLAD | ナノ

あとがき

この度は昨年完結したリヴァイ兵長原作沿い長編夢「BALLAD」から、そして続編に当たる「TLB」こと「THE LAST BALLAD」も含む長い長い34巻分の物語。
ファイナルシーズン始まる前に!とやや見切り発車でスタートした頃が今はとても懐かしく思いますが、最後までお付き合いくださりありがとうございました。

「TLB」の物語、いかがでしたでしょうか?
個人的にはハッピーエンドで終わらせました。
最後は夢主は今度はジオラルド家ではないウミとして生まれてリヴァイと再会してリヴァイの頭の中のウミの記憶が蘇って…という展開で終わりました。

夢主がリヴァイ兵長の負った怪我をお土産代わりに持って行ってそのまま消えてしまうのは元々最初から考えていたお話でした。
人類最強無敵の兵長が覆された彼の雷槍による負傷や、めちゃくちゃ強いのに内面の仲間思いな点や不器用なところとか、ただかっこいいだけじゃない人間くさい魅力がある兵長の弱さも出したかったと思いましたが彼のイメージを壊してしまっていたらすみません。

死=ではなく敢えて消えるにしました。
私の好きなゲームである「ファイナルファンタジー10や15」の主人公と同じように。私自身もこの昨今や今悲しい事件やニュースが多い現実の中で非現実の中でも死にまつわる言葉をあまり口にしたくなく。
進撃の巨人はたくさんの人が亡くなる辛いシーンもありますが、過去に一度に大切な人を失った経験した過去もあり安易に死ネタにだけはしたくなくて。でも誰とも被りたくない、唯一無二の物語を書きたいと、考えました。
ここまで書いてきた物語を死別で終わりにはしたくなくて。

夢主はエレンとともに、そして過去が改変されたことで始祖ユミル・フリッツの娘たちは始祖ユミルフリッツの巨人の力を継承することなく終えた事で始祖ユミルから派生した夢主の家系は生まれなくなったということで夢主の父親も存在しなかったことになり、夢主の母親は父親との間に子供も宿らずに生まれなかったことに、皆の記憶からも消えました。

が、それはユミルの民ではない東洋人とアッカーマンのハーフのミカサだけはちゃんと覚えてるよって感じのラストでした。
リヴァイ兵長も忘れてしまうんですが、子供たちがいるからきっと覚えてるんだろうなと思います。
リヴァイ兵長は笑った顔が好きと夢主に言われたのをきっかけに笑顔を取り戻した、という雰囲気が話の中から伝わればいいなと思います。


初めは夢主を始祖ユミルの生まれ変わりと言う設定にしていたんですが、それではなんかありきたりすぎやしないかと…ダークファンタジーの要素も入れたくてと思いつつ初代の人間の遺伝子を元に造られたクローン人間に最終的にはなり、始祖ユミルの生まれ変わりというか魂を持った人間を夢主の父親にしました。

正義も悪もない進撃の巨人という世界観をお借りしたTLBの黒幕はジーク時々夢主の父親と言う展開でした…ジークともっと絡ませたかったんですが私が推し以外とのラブコメに関心がないというかさそり座の女なので(?)推し⇔夢主の誰も割り込めない2人だけの世界(重い)が好きで…なので、ここでは無い別のどこかでは、この二人は場所も時もお構い無しに……

夢主はリヴァイ兵長が大好きな普通の女の子で、リヴァイ兵長はめちゃくちゃ強くて最強なので以外に相手は普通に生きてきた女の子を選ぶのかなと思いつつ最後は巨人化して大暴走してしまいましたが笑
そして普通の女性とただ本当に彼の事を最後まで想っての行動でしたが、どんどん裏目に出て…これどーまとめるんだと思いつつも何とか収まりました。

忘れもしない2019年の6月ファイナルシーズンの予告を見て、とうとう進撃が終わりに近づいているのだと、そう実感したらすごく、すごく、寂しくて。
そんな色んな気持ちを抱えて、抑えきれずに。
頭の中で浮かんだリヴァイ兵長が戦いを終えて空を見上げる。もう二度と戦わなくていいんだと、安堵しまして。また前を向いて。そしてこの日に終わりを迎えました。

結末と夢主が始祖ユミルと関係のある人間となり最終的に巨人になる設定を考えてほぼ勢いで執筆を始め、約三年ほど。
こうして無事完結を迎えることができました。

ここまで書ききることが出来たのも、読者の皆様のおかげです。
本当にありがとうございました。

解釈違いだったら申し訳ないとは思っていますが、 このお話を書いたことを後悔はしていません。

今は、とにかくこの物語の結末を迎えられたことが、ただ、ただ、嬉しいよりも寂しくて。
進撃も終わって、来年スタートするアニメが終わってたら。
その先にどんな世界が待っているか。

リヴァイ兵長が好きで、それだけの想いで始めた連載夢でこの三年間、彼の幸せを願わない日は無かった。

そんな彼がどうか死なずに生きて欲しい、だけど彼は皆の分もきっとそれでも幸せに笑って欲しいと願わずにはいられませんでした。
自分なりの愛を込めた三年間でした。

その後についても、このまま終わらせた方が綺麗かな……とも思っているので、その後について何か読みたい等ありましたらお申し付けください。

リヴァイ兵長は進撃の巨人と言ったらと言っても過言ではないぶっちぎりの人気キャラ故に、語り始めたら愛が止まらないので好き故にこの気持ちは作品に込めて「BALLAD」「TLB」に置いていきます。本当に、本当に、ありがとうございました。
改めて兵長お誕生日おめでとうごいます。
この日に生まれて出会えた事に深く感謝します。

今後もこの物語の最後に何かもっと掘り下げて欲しい、「BALLAD」や「THE LAST BALLAD」で抱いた疑問や感想、好きなシーン、読みたい番外編のエピソードなどありましたら↓下記の
BALLAD、TLB完結アンケートにて
ご意見ご感想などございましたら、お気軽に投げかけて頂ければ幸いです。

本誌も完結し、そして、来月からはついにアニメも……本当に寂しいです。
ロスになると思うのでその前にこの年内完結という形で終えられて良かったです。
何度かお休みを頂いていた期間もありましたが、本当に大好きな「進撃の巨人」リヴァイ兵長について考えない日はなかった、とても幸せな三年間でした。

本当に、本当に、こんなにもたくさんのご声援、そして、ここまで読んでくださり、最後まで連載を続ける事が出来ました。
支えて下さった全ての皆さん、本当に、本当に、ありがとうございました。

最後に、私が個人的に「THE LAST BALLAD」で聴いていた音楽を……。

B’z/pray(個人的に本誌で完結の際リヴァイ兵長がラスト車椅子に乗り空を見上げていた時にこの歌が流れました)
摩天楼オペラ/終わらぬ涙の海で/喝采と激情のグロリア
神田沙也加/流星
GReeeeN/ラブレター
lynch./BALLAD/LASTNIGHT
Versailles/RememberForever(ラストの再会を願っていた2人の奇跡個人的に映画のエンドロールにぴったりなミドルバラードでめちゃくちゃ聴いてました…)

最後までお付き合い頂き、本当に、本当に、ありがとうございました。
今後はもう長編を書くことはないと思いますが、来年以降は記念に本にする予定ですのでその際ご縁がありましたらよろしくお願いします。

2021.12.25
SAKUYA.

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