「慎ちゃん!」
私は、お寺にひとり置いて行かれた不安を振り払うかのように、慎ちゃんの胸に飛び込む。
綺麗な花を摘もうと、勝手にお寺から離れた私が悪いんだけど、それでもひとりになるのは物騒で怖くて、思い切り彼に抱き付いてしまう。
背が低い、背が低いって皆に言われてるけど、でも慎ちゃんの胸は、私をすっぽりと包みこんでしまいそうなくらい広くて…頼もしくて、ちょっぴりどきっとする。
「もう姉さん…どこ行ってたんスか?俺から離れたら迷子になるってちゃんと忠告しておいたっスよ?」
ふと顔を上げると、いつもと同じ口調で、だけど碧の眼差しをきらりと光らせ、男の「中岡慎太郎」の肩を私は抱いていることに気づく。
鼓動がとたんに速くなる。
意識したとたん、慎ちゃん、と呼べなくなる。
「…ユミさん、俺のこと男だと思ってないでしょ?」
「そ、そんなことないよ!」
「嘘。顔に書いてある」
「…!」
そんなわけない…慎ちゃん、分かっててわざと言ってる。
そんな慎ちゃんの左手が、そっと私の腰に回され、ますます私の鼓動は跳ね回る。
「姉さん、帰るっスよ…寺田屋に。それとも、このまま俺とここにいる?」
「あ…」
いつもと違う慎ちゃん…慎太さんに、私は戸惑いながら彼の碧の眼差しを、そっと見つめた。
渡会様が私の絵に小話をつけてくださいましたっ!!
ツイッターにアップした下塗り段階の絵に合わせて書いてくださったのですが、いただいてからビックリ!!
花!!!見事に一致してる!!
渡会様はこの絵の完成版をご覧になられていないので花テクスチャを乗せてることをご存知ではないですし、
私は逆に渡会様が花摘みをしていた小娘を書いて下さっているとは知りませんでした。
なにこの連帯感(≧≦)
慎ちゃんもすっごくかっこいい///
お と こ ま え!!!
この後…どうなるんでしょうかね///どきどき
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イイネ!
慎×娘(小話付き 渡会様)
11/08/12(Fri)
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