「おいっ!!パースっ!!」

クラスの男子が運動場でサッカーをしている姿を教室の窓から覗く。
その中の赤い髪。


クラスメートの丸井君が気になって仕方がない。



いつからだったか?
あの赤い髪から目が離せなくなって。
いつの間にか目で追ってて。


けど、丸井君は丸井君の幼なじみの名前さんが好きみたいで。
でもそれはしょうがないこと。
それが分かってるだけまだ気持ちを巻き戻せる。


両想いなんてそんなこと考えたことなかった。
だって好きになったときにはもう好きな人には好きな人がいたんだから。









「え?名前さん彼氏出来たの?!」


休み時間、他のクラスの子が話してるのを聞いてしまった。




名前さんって丸井君の…。








急いで中庭に向かう。


丸井君がこの時間中庭にいるのは知ってたから。







「……っ…」





中庭に行き見たもの。













それは赤い髪の丸井君が必死に涙をこらえてる姿。


あなたを見るだけでこんなにも辛いのです。
きっとこの恋は叶わぬ恋なのだろう。

*END*
 

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