「…彼氏が…出来たんだ……」


顔を赤く染めながら俺に話したみょうじ。
そうやって、赤くなったみょうじを見たのは初めてだったかもしれない。


「へぇ、そっか」


けど俺は、そんな返事しかできなくて。
強がりたくて。
別にお前の事なんてなんとも思ってない、今までそうゆう態度してきたから。
そうゆう態度取って、なんていうんだろうな…
かまってほしかった…じゃないけど…



みょうじからそうゆう事を聞いた時は、思った以上に胸が苦しかった。





小さい時から隣にいたのはいっつも俺だったじゃん。
一緒にピクニック行ったのも、一緒に遊園地行ったりしたのも…
全部、全部…
俺だったのに…


「ブン太はいいよね。苦労しなくても彼女なんてささっと作れちゃうでしょ」




そんなの、お前が俺のこと好きって言ってくれなかったら意味がない。
お前以外じゃだめだ。

漫画とかでよくそうゆう台詞を見て馬鹿にしてたけど、今ならわかる気がする…



じゃあ、今すぐ伝えてしまおうか。



けど…



この思いを告げたら…



きっと…



俺とお前の関係は崩れる。




だから俺は、





幼なじみという関係にしがみついているんだ。



コリウスの花言葉は、
叶わぬ恋だった…



*END*
 

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