「みょうじさん、」
「おっ、やーぎゅ。」
「……幸村君が呼んでましたよ。」
「またまたぁ、そんなこと言ってー。」
「ほんとです。」
「どうせ説教だろぃ?」
「丸井君に怒られますよ。」
「いいよ、昨日怒られたから。」
そう言うと目の前の男は盛大なため息を吐いた。
「いいもん。今から幸村君のとこ行ってむやみに仁王君と柳生君が入れ替わって迷惑です、っていうから。」
「!、…なんでわかったんじゃ……?」
「まじで?当たってたの?!まじであたし天才的じゃん!」
「…………。」
「ちょ、当てたあたしを褒め称えろよ。」
「……プリッ。」
「おま、本当に仁王だったんか。…で、やぎゅー改めにおー。魔王様が呼んでたというのは本当なのかい?」
「本当じゃよ。なんか今日話さなきゃいけない話があるって言っとった。」
「えええええええええ、嫌な予感しかしないいいいいいい。仁王、伝言シクヨロ。『みょうじは倒れそうな妊婦に付き合い病院にいってます。』以上。」
幸村の話なんて想像できる。
『花壇の水遣りが雑だ。』
『俺以外のテニス部にお菓子差し入れしただろ。』
『何俺の許可なしに息してんだよ。』
とか。
いや、一番最後のはさすがに言わないかもしれないけど。
幸村様って言うのはこうゆうこともいいそうな野郎だ。
花壇の水遣りにしたって、幸村様がやればいいし?
お菓子だって幸村様がいなかっただけだし?
光合成とかできないし?
「と、いうことで仁王君。あたしは怒られることはないいのだよ。しかも来月の学級新聞の〆切が迫っている。誰か特集させてくれんかなぁ。」
仁王に背を向けながらそう言うと、
「俺は知らん。」
「ほげぇ。」
首根っこを捕まれ首が絞まった。
「今日の用件は真田のことについてらしいぜよ。」
「え?おじさんについて?」
「なんとも、真田が今部室であらぶってるらしい。」
「おじさんが?」
「……あぁ。」
「それは行かなければならないな。なんとしても、おじさんのあらぶる姿をこの目で見なければ。しかもそれを写真におさめれば新聞は大盛況間違いない!」
あたしは全力疾走で部室へ向かった。
「幸村、名前が部室へ向かったぜよ。」
``フフッ、了解``
そうしてあたしは特集を求め部室にやってきた。
「おじさんっ!」
「やぁ、よく来たね。みょうじ。」
「あれ、誰もいない。帰ろう。」
「おい。」
ドアを閉めようとした瞬間、隙間に手を入れられドアを無理やり開けられる。
「あれれー…ドアが閉まらないなぁ…っ…」
「俺が手を入れてるからねー。」
「よし、がんばって閉めよう。」
「まじ頭つぶしてやろうか。」
幸村様の力にかなうことはなく、数分後あたしは幸村の前で正座をしていた。
「なんで、今日呼ばれたかはわかる?」
「おじさんがあらぶってたから。「違う。」」
あたしより遅く来た仁王を睨む。
ってか、なんで柳生の格好をする必要があったんだ。
部室にはちらほらレギュラーの姿も見える。
「みょうじは柳生の言うことなら聞くだろう?」
「聞かないよ。どうしてそんな七不思議ができたんだ。」
「七不思議にもならないよ。」
そろそろ足がしびれてきた。
ってか、今スルーしてやったけどこいつ心読みやがった。
プライバシーの侵害です!
裁判要求!
「黙れ。」
「黙ってます。」
「うぜぇ。」
「…幸村君、そろそろ本題入ろうぜ。」
「丸井君!君のことは忘れるまで忘れない〜♪」
「忘れるのかよっ!」
「ナイスツッコミ!」
「本題はだ。」
急に幸村が真剣な顔して言葉を紡ぎだす。
こんな顔の幸村を見るのは始めてかもしれない。
「これを見てくれないか。」
目の前に出された紙は見覚えのある紙。
「あ、学級新聞。」
「うん、俺の特集。」
「幸村の許可もらったからね。」
「許可したから俺の特集になるはずだよね。」
「うん。当たり前じゃん。あんた馬鹿?」
「その言葉そのまま返すよ。」
その学級新聞はあたしが発行したものだ。
「特集がないー」と言ったら幸村が「俺の特集組めば?」とか言ったからありがたく特集させてもらったわけだ。
実際、目にするのは初めてだ。
〆切が迫ってたから確認もせず発行。
「…ん?」
「気づいたかい?」
「何がおかしいの?」
「お前の目は節穴か。」
おかしなところなんてひとつも見つからない。
しいて言うなら写真の幸村が黒くなってるくらいだ。
「そこだよ。」
「ん?」
「俺の写真のはずがジャッカルになってるんだけど。」
まぁ。
少しくらい許してよ
(ぜんぜん少しじゃないけど)
(許してよ)
(やだ。ってか俺の許可なく何息してんの)
(……………)
.
「おっ、やーぎゅ。」
「……幸村君が呼んでましたよ。」
「またまたぁ、そんなこと言ってー。」
「ほんとです。」
「どうせ説教だろぃ?」
「丸井君に怒られますよ。」
「いいよ、昨日怒られたから。」
そう言うと目の前の男は盛大なため息を吐いた。
「いいもん。今から幸村君のとこ行ってむやみに仁王君と柳生君が入れ替わって迷惑です、っていうから。」
「!、…なんでわかったんじゃ……?」
「まじで?当たってたの?!まじであたし天才的じゃん!」
「…………。」
「ちょ、当てたあたしを褒め称えろよ。」
「……プリッ。」
「おま、本当に仁王だったんか。…で、やぎゅー改めにおー。魔王様が呼んでたというのは本当なのかい?」
「本当じゃよ。なんか今日話さなきゃいけない話があるって言っとった。」
「えええええええええ、嫌な予感しかしないいいいいいい。仁王、伝言シクヨロ。『みょうじは倒れそうな妊婦に付き合い病院にいってます。』以上。」
幸村の話なんて想像できる。
『花壇の水遣りが雑だ。』
『俺以外のテニス部にお菓子差し入れしただろ。』
『何俺の許可なしに息してんだよ。』
とか。
いや、一番最後のはさすがに言わないかもしれないけど。
幸村様って言うのはこうゆうこともいいそうな野郎だ。
花壇の水遣りにしたって、幸村様がやればいいし?
お菓子だって幸村様がいなかっただけだし?
光合成とかできないし?
「と、いうことで仁王君。あたしは怒られることはないいのだよ。しかも来月の学級新聞の〆切が迫っている。誰か特集させてくれんかなぁ。」
仁王に背を向けながらそう言うと、
「俺は知らん。」
「ほげぇ。」
首根っこを捕まれ首が絞まった。
「今日の用件は真田のことについてらしいぜよ。」
「え?おじさんについて?」
「なんとも、真田が今部室であらぶってるらしい。」
「おじさんが?」
「……あぁ。」
「それは行かなければならないな。なんとしても、おじさんのあらぶる姿をこの目で見なければ。しかもそれを写真におさめれば新聞は大盛況間違いない!」
あたしは全力疾走で部室へ向かった。
「幸村、名前が部室へ向かったぜよ。」
``フフッ、了解``
そうしてあたしは特集を求め部室にやってきた。
「おじさんっ!」
「やぁ、よく来たね。みょうじ。」
「あれ、誰もいない。帰ろう。」
「おい。」
ドアを閉めようとした瞬間、隙間に手を入れられドアを無理やり開けられる。
「あれれー…ドアが閉まらないなぁ…っ…」
「俺が手を入れてるからねー。」
「よし、がんばって閉めよう。」
「まじ頭つぶしてやろうか。」
幸村様の力にかなうことはなく、数分後あたしは幸村の前で正座をしていた。
「なんで、今日呼ばれたかはわかる?」
「おじさんがあらぶってたから。「違う。」」
あたしより遅く来た仁王を睨む。
ってか、なんで柳生の格好をする必要があったんだ。
部室にはちらほらレギュラーの姿も見える。
「みょうじは柳生の言うことなら聞くだろう?」
「聞かないよ。どうしてそんな七不思議ができたんだ。」
「七不思議にもならないよ。」
そろそろ足がしびれてきた。
ってか、今スルーしてやったけどこいつ心読みやがった。
プライバシーの侵害です!
裁判要求!
「黙れ。」
「黙ってます。」
「うぜぇ。」
「…幸村君、そろそろ本題入ろうぜ。」
「丸井君!君のことは忘れるまで忘れない〜♪」
「忘れるのかよっ!」
「ナイスツッコミ!」
「本題はだ。」
急に幸村が真剣な顔して言葉を紡ぎだす。
こんな顔の幸村を見るのは始めてかもしれない。
「これを見てくれないか。」
目の前に出された紙は見覚えのある紙。
「あ、学級新聞。」
「うん、俺の特集。」
「幸村の許可もらったからね。」
「許可したから俺の特集になるはずだよね。」
「うん。当たり前じゃん。あんた馬鹿?」
「その言葉そのまま返すよ。」
その学級新聞はあたしが発行したものだ。
「特集がないー」と言ったら幸村が「俺の特集組めば?」とか言ったからありがたく特集させてもらったわけだ。
実際、目にするのは初めてだ。
〆切が迫ってたから確認もせず発行。
「…ん?」
「気づいたかい?」
「何がおかしいの?」
「お前の目は節穴か。」
おかしなところなんてひとつも見つからない。
しいて言うなら写真の幸村が黒くなってるくらいだ。
「そこだよ。」
「ん?」
「俺の写真のはずがジャッカルになってるんだけど。」
まぁ。
少しくらい許してよ
(ぜんぜん少しじゃないけど)
(許してよ)
(やだ。ってか俺の許可なく何息してんの)
(……………)
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