俺は鏡音レン。14歳。
勉強、まぁまぁ。運動、標準より上ぐらいのその辺にいるような
ふっつ〜の中学生男子。
そんな俺には…


双子の姉がいます。




「ただいま。」
父親は仕事だろうし母親もたぶん買い物だろうが一応いってみる。
もちろん「おかえり」なんて帰ってくるわけない。

ん?誰もいないのかって?
いやいや。…たぶんひとりいるさ。

リビングをあけるとソファに座っている自分の片割れ。
短パンでTシャツという服装で携帯を耳にあて誰かと会話している。
その生足まるだしの足をくんでイマドキの女子中学生の会話がきこえてくる。
ほらな。この姉が素直に「おかえり」っていうわけがない。

それが俺の双子の姉。鏡音リン。
成績優秀、運動神経抜群、容姿端麗。でもでてるところがないが足がきれいらしい。
そんな完璧人間の姉。

のどがかわいたのでかばんを持ったまま冷蔵庫をあけて麦茶をだし、コップに注ぐ。
飲んでいる間にリンの電話が終わったようでとたんに静かになる。
部屋に戻ろうリビングをあけようとしたときリンと目があったが
フンッ。と蔑んだような顔で俺のことを笑ってくる。
やっぱかわいくねーやつ。



双子というと仲のいい風に思われがちだが俺のところは違う。
昔はいつも一緒だったらしが今は同じ学校でも話さない。
リンは俺のことをなんとも思ってないようだ。
部屋にはいってかばんを床に放り投げベットに倒れこむ。
あ、そういえノート買ってこなきゃいけないんだった。
めんどくさいなぁ。でも早くかってこなくては
普段着に着替えて尻ポケットに財布をいれる。



ドンっ。
階段のおりる直前で上に上がってきたでろうリンとぶつかった。
その時にリンのもっていたかばんが落ちて荷物が散らばった。
「あ、わりぃ。」
そういって荷物を拾うとしたとき
バシっ。「さわんないでよ。」
と手をはたかれた。
なにこれ。ひどくね??ただ荷物拾おうとしただけだぜ!
それに地味に手痛いんですけど。
呆然としていると荷物を拾い終わったのか
「…そこ。邪魔なんだけど。」
「あ、はいはい。」
するとチッ。と舌打ちをされた。
いやいや。そこはさぁ。俺に聞こえないようにしろよ。
あぁ〜〜〜〜〜なんかコンビニ行く気うせた。
そう思って部屋に戻ろうとするとなんか見慣れないようなものがあった。
微妙な位置にありさっきのリンからは死角になってるところで
拾いあげてみるとピンクの髪の毛をした女の子が
ほとんど紐のような服装で…
これってあれだよな。キッズアニメってやつだろ??なんで…こんなところに??
題名は…「星くずうぃっち メルちゃん」…
行く気をなくしたので部屋に戻りそれをあけてみる。
中に入ってるのは「きょうだいでイケないことしましょ♪(R18)」
しねぇぇぇよ!!!しかも…
…18禁…ですか………
しかもなかと外ちがうじゃねぇかよ。
まぁよくやっちまうよな。CDケースと中身のCDをトレードしちまうって。
っていやいや!!!…これって誰のだよ…
















「いただきます」
うちの家は家族そろってご飯食べるのが習慣だ。
父さんはたまに仕事とかでいないけどな。
今日はいた。…今日拾ったDVD(中身はエロゲ)について…

持ち主…
父さん……まずないだろう。あの堅物が
母さん……ないな。
となると残るのはひとりなわけで…
リン…………いやいや。一番ありえないだろ。
まずリンはそういう系統のものやキッズアニメとか興味ないどころじゃなくて
軽蔑するような…そういう人種じゃねぇの。

まぁカマはかけてみよう。

「そういえばこのあいだ友達からなんかアニメ勧められたんだけどさ。
なんだっけたしか名前は星くずなんとかってやつ。」
そういうと母さんは
「なにそれ?だめよ〜そういうのみちゃ。」
なんの反応もナッシング!!母さんの線は消えたさ

「そんなもんみてるひまがあるなら勉強しなさい。」
父さんもなし…ってことは
隣に座っているリンに目を向けてみる。
手が震えていて…


ってはぁぁぁぁぁ!!!!
どうかんがえても母さんや父さんのような反応じゃなくて…
あきらかなにしってるっていうか…
図星…ではないよな。


もしかして…持ち主はリン……??
まさか…な……


「…そういえば俺コンビニにノート買いにいくんだけなんかほしいもんある??」
「え〜とねぇ。なんかジュースか甘いものがほしいわ。」
「わかった。」

















はっぁ〜〜〜
……このDVDケースを部屋に置いとくのはな……
一緒にもってくか……
















コンビニに歩いていこうと外にでて自分の部屋を見てみる。
もちろん電気はきえている…ってはぁ!
電気がいきなりついた。
まさか!リンがこれを探しにきたとか……

いてもたってもいられなくなった俺は自分の部屋に戻る

バンッ!いきよいよくあけると
リンがベットの下に手をつっこんでなんか探し物している最中だった。
いや探し物はわかるんだけどさ………
リンはあけた音に気づいてちょっと青ざめた顔をして俺をみた
「…何やってんの??」
するとリンは立ち上がり
「…な、なんでもないわよ!」
「なんでもないことないだろ。弟の部屋物色して……お前の探しものはこれだろ?」
そういってDVDをだしてリンに見せ付けるとリンはもっと青ざめた顔をして。
「…な、そ、そんなわけないじゃん!わ、私がそんなガキ…向けのものみるわけ……」
そういってリンは俺のもってるDVDをとろうとする。
「……言葉と行動がまったくあってないんだけど……」
同じような背格好だとしても俺のほうがちょっとばかし(悲しいけど)大きいので
そう簡単にはとれない。
「………もう!………そこちょっとどいて!部屋に戻るから。」
とるのをあきらめたような声だったが顔はあきらめてなく……
しかたねぇな。
「ほらよ。」
そういってDVDをリンの手にのせる。
「は、はぁ??私がこんなの見るわけないじゃん!!!!」
っていっても顔がよ…説得力ねぇぞ。その顔。
「わかったわかった。それはお前のじゃね。お前はそんなのみない。」
「だったらなんで……!」
「じゃあかわりに捨てといてくれ。」
そしてベットに座るとリンは抱えて扉を開けようとするまえに
「……ねぇ。私がこういうの見てたらおかしいかな……。」
と…。いやおかしいっていうか。想像できねぇよ。
「…別にいいんじゃね?そういうのって個人の自由だろ。」
われにしてもかっこいいんじゃね??リンは「そっか…」といって自分の部屋に歩いていった。




あ、今度こそコンビニいこう。



バシっ!!

「ねぇ。おきてよ。人生相談があるんだけど……」













続きはかきませぇん 俺の姉はこんなかわいいわけがない | ナノ
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -