ダンボールの仔猫(原+永)
「うわ何この猫すげぇ可愛い!」
「早まるな左之、いくらひもじいからって猫なんか
「食わねぇよ!!」
誤魔化して偽って笑って(近+沖)
「どうにも血の臭いがするが、お前、人を斬ったか」
「いいえ」
斬ってないです。
刺したので。
「ぼくは人を斬るの、好きじゃないですから」
先生もご存知のくせに、ぼくが刺突の方が得意ってこと。
今頃あの浪人はどうしているのかな。もしもし、心の臓は動いていますか。ああ違う違う、閻魔さまには会えましたか。
あかく染まるきみは実に滑稽だったさ!
疲れきった笑顔と言い訳の日々(斎藤)
つまりそれが日常。
何故、何時も嘘を吐くの?(土+原)
「土方さん、軍資金が足りない」
「酒に使う金は無ぇよ」
「兵糧が」
「お前は飢え死になんてしねえから安心しろ筋肉バカ」
願いたい、願っていたい(市村)
落ち着け市村鉄之助、これは事故だ偶然なんだ、手が言うことを聞かないで勝手に動くだけだ、興味本位で副長の帳面を覗くわけがないだろうははは、私は悪くないんだ、あの人なら分かって…くれる気がしないな寧ろ殺されるよなこれ!
「…次の句は市村の血で書くとするかなァ?」
「うわあああぁぁ!」
褪せるシルエット(明里)
うちの想い人、もうここにはおられへんけど、優しいお方やさかい、忘れられへんの。なんて言ううちは遊女失格なんやろなあ。
でもね山南はん、ほんに優しいお方やったら、何でうちも一緒に連れていってくれへんの。
うちの幸せいうんは、
「貴方と共に」
暴かれた嘘と真実(斎+沖)
「好きなどと…下らん、ただこうしてすりよってくるから触ってやっているだけで決して好意など…どうにか寝床を作ってはやれないか」
「要するに一は猫大好きなのね」
離れ離れの感情(原+永+おまさ)
「何で新八なんだよ」
「は?」
「何で今一緒にいるのがおまさじゃないんだよ」
「いや、屯所におまさちゃんがいたらおかしいだろ」
「…はぅあ!」
「どうした」
「今心臓縮んだぞ誰かに掴まれたぞ、こう、きゅって!絶対おまさも俺のこと考えてる!」
「相思相愛ってやつか幸せそうで何よりだコノヤロウ」
(左之はん、今ごろ何してはるんやろか)
キミは笑っていますか?(藤堂)
なあなあ頼みがあるんだけど、おれの分まで笑ってやってくれないか?や、なんかね、自然な笑い方忘れちゃったっぽいんだよね。因みにこれ愛想笑いなんだ!ああ何知ってたの、じゃあ話は早いね。そういうことで宜しく頼むよ、おれは伊東先生のところに行ってくる。
自然な笑顔というものを剥がしてくれたのはだあれ?
優しさと幸せをありがとう(土+沖)
「土方さん、お団子ごちそうさまでしたー」
「は?ってこれ俺の財布じゃねえか!」
「そうですねぇ」
「お前最悪だな!」
「そうですねぇ」
「おまっ何本食ったよ…島原行けなくなっちまったじゃねぇか」
「あなた最悪ですね」
title…‡decadence‡