やりたい放題の日常 | ナノ


■ 01



ガタンゴトン、と新幹線に揺られること約2時間。
1人旅から戻ってきた。
駅を出ると、待っていたであろう懐かしい奴等が顔を見せた。
久しぶり、と声をかけるとただいま、だろ?と言われ、あぁ、そうだね。とだけ返した。

「にしても、背伸びたんじゃない? つぼみ。」
「…ま、カノを追い越すくらいには。」
「ちょ、キド!?」
「まー、優子さんが居た頃よりは大分伸びたッすよねー」

カノは変わってないけど、とセトが言えば僕だって伸びたからね!?とカノが反論する。
見た目は変わったけれど、中身は変わっていないようで安心した。
ふふ、と笑うとつぼみもつられたように笑った。

「よし、今日は優子さんが手料理を振舞ってあげよう!」
「お、いいの! 優子さんの料理久しぶりだなー」
「でも、疲れてるんじゃないのか? 別に今日くらい…。」
「いいのいいの! なんか作りたくなっちゃった!」
「本人がこう言ってるからいいんじゃないッスか? キド。」
「…そうだな、俺も久しぶりに優子さんの手料理食べたいし。」

ふ、と笑いながら言ったその言葉に、帰ってきてよかったなぁと思う。

血は繋がっていないけれど、この3人が私の家族だ。

「よし、お姉ちゃん今日は頑張っちゃうぞ!」
「お、それは楽しみっすねー!」


―――そして




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