201→250
201. 君は糖度100%
202. 彼の美徳はその態度
203. 君の涙を噛みしめる
204. 果実のように甘美な余韻
205. 花嵐すらメランコリー
206. 紺碧ユートピア
207. 巣食った憎悪も丸ごと全部、
208. シリウスの足跡を追って
209. そこに立つには何もいらない
210. 腐った愛から溢れ出るのは、
211. タロットカードを裏返すとき、
212. 恋のつぼみと眠りについた
213. 綺羅星の抜け殻
214. 瞬いたら融けて、
215. 綿菓子とシナモンと蠱毒を混ぜたら、(君ができたよ。)
216. 軋みはじめた君を笑った
217. 墨空に浮かぶ真珠
218. 目印は君
219. 夏は眠り、夢は死んだ。
220. 群青満つる時
221. 炭酸水に浸けた恋
222. 薬指で指切りしたら、
223. カナリアイエローな悪戯心
224. 花冠は月に手向けて
225. ただその一言を待ちわびて
226. 存在意義の亡骸
227. ゆるやかに歪んで
228. 体すら美化される理不尽
229. 那由多の断片
230. 水彩色の傷口に
231. 宝石に溺死
232. 弾き出された世界に焦がれ、
233. 吐息にすら欲情
234. 虚しさを剥ぎ取ったら
235. 慈しまれて愛されて尽くされて、(何が残った？)
236. 耐熱素材な心の中は、
237. 基本構造は欲望
238. 結晶化した愛憎
239. グレーゾーンにて体育座り
240. 裂けた心傷、膿が垂れ出て
241. エナメル素材の僕の心
242. 空を歩くには、
243. 乖離した僕たちは、
244. 胎内回帰でリライト
245. お姫様が所望するのは、
246. 逃げ水に追われて
247. 私たちの間に天使が通って、
248. 林檎の花に口付けて、(禁断の実はすぐ其処に。)
249. 群雲にすら置いていかれて、一人。
250. 砂塵の運ぶ夏