だいめい おなまえ ないよう * 風になぶられるように靡くその髪が、一瞬大きな翼に見えて 忘れたくても忘れられない、その出会いが一生で、その刹那が永遠だった 海を見たのははじめてだと、笑った横顔に恋をした 「わたし、あなたにならさわってほしいよ」 「……、………ぼくも、きみにならさわりたい」 動かない両手<font color="#c0c0c0">(うごかすことができない)</font>、動かすことの出来ない翼<font color="#c0c0c0">(当たり前だ、そもそも僕に翼はない)</font>、堕ちていくからだ<font color="#c0c0c0">(糸が切れた人形のよう)</font>、泣きだしたのは誰か<font color="#c0c0c0">(――――――。)</font> 「海は不思議ね。青いのに青くない、深いのに深くない、怖いのに怖くない、冷たいのに冷たくない、暗いのに暗くない、うつくしいのにうつくしくない。――海は、不思議ね」 「嘘とは手段のようなものだ。種類は違えど何かを遂行するために言葉を紡ぐのだから、それを頭ごなしにすべて悪だと、声高に糾弾することなど誰もできやしないだろう」 空想でもいい、まぼろしでもいい。そのはかなくてただうつくしい、君の翼に触れたかった * お、遅くなりすぎて大変すんません……! おおお思いの外難産でした、何故だ、こういった雰囲気は大好物のはずなのにー なにはともあれ、お気に召していただけたら幸いです! 手直しとかもバンバン仰ってくださいませ、なんか本当すみません BGM:アルビノ(by VOCALOID HATHUNE MIKU/KAITOカバー) ぱすわーど 編集記事削除