だいめい おなまえ ないよう うつろなひとみ、かわいたなみだのあとがはりつくほほ、いろをなくしたくちびる――もっともいとおしいと、こわれたこころ <font color="#c0c0c0">「しかし残念だ、壊したのがわたしでないのが心の底から悔やまれる」</font> ――あくまがてにいれたにんぎょうのはなし 錆付いた歯車は、ギギ、ぎぎ、と軋みながらも自らを主張する <font color="#c0c0c0">「わたしはまだ動けるの、まだあなたのために動けるの!」</font> ――とうにうちすてられたことにきづかない、ただのぶひんのはなし 白い部屋に自鳴琴の音色だけが響く <font color="#c0c0c0">「蓋が役割を為さないのです――いいえ、蓋が役割を放棄したのです」</font> ――だれかのためにじぶんをぎせいにしたぎぜんしゃのはなし ぶつん、と釦が弾け飛んだ <font color="#c0c0c0">「……ああ、自分で縫わなくちゃ」</font> ――あいすることをすてたおとこが、ぶざまにもあいにすがるはなし この時計塔は、もう鐘を鳴らせないのさ <font color="#c0c0c0">「愛を知った、恋を知った、愛を裏切った、恋を粉々にした、そしてすべてこわれた」</font> ――だれかのためにをくりかえす、ひとりよがりのよるのはなし *** てのひらで撫で擦るそこは、つるりとうつくしくもなめらかな白の感触をもはや無用とばかりに捨て去って、代わりにわたしにはこれが似合いとばかりに錆付きざりざりとした赤茶に姿を変えていた。なんと潔く、なんと清々しいほどにおぞましいのか。喉の奥から絶え間なく沸き上がりつつある衝動をともなう哄笑が、口の端からその勢いを殺すことは無用と、確かな声量をもって零れ落ちた。くつり。一度転がり落ちればもう止められない。くつりくつり。てのひらのやわらかなにくは、ささくれだった赤茶の存在を認めるように僅かな傷を刻まれていた。舐めればそこは鉄臭い。それにすら嗤いは勢いを増す。喉か開いた。呵呵、呵呵、ただくらい部屋にそれは響き渡る呵呵。うっすらとした歓喜を滲ませた瞳はそれすら嘲る、それしか役目が無いとばかりに感情が渦を巻く、程よく伸びた爪が反らされた喉にじりりと喰い込んだ <font size="5" color="#cc0000">「さあ、話をしよう」</font> <font color="#c0c0c0">(きみが壊れる話を、明日が砕かれる話を)(食い荒らされた残骸に残る綺羅綺羅しい思い出とやらをきみ自身で語ってみるがよい)(ひとつ残らず聞いてやろう。ひとつ残らず咀嚼しよう)(それが感情であろうと思想であろうと物体であろうとなんであろうと、そして)</font> <font size="5" color="#cc0000">「それがうそでも、<font size="5" color="#999999">ひとつのこらず、<font color="#888888">さいごは</font>わたしが<font color="#666666">こわして</font>あげよう</font>」</font> <center><font color="#c0c0c0">(いつのまにか哄笑は止んでいた)</font></center> *** ……………あれ、おかしい、こんなはずでは な、な、なんか、やばい、ホント気持ち悪いお題ですみません椙ですー! 企画へのご参加いただきありがとうございます、ふぁんとか、恐れ多すぎて思わず画面消しちゃいました★← 混乱のし具合はたぶんあれです、負けません(意味わからん) え、えー? これ、そえてません、よね、まじで すすすすみませーん、修正希望ありましたからガッツリ頑張りますから返信からどうぞおおおお! ではでは、椙でしたっ ぱすわーど 編集記事削除