短編 | ナノ
気づかない恋心
今日は久しぶりに皆の都合が良くて
チーム関東で集まっている。
いつも通り東京さんはゲームに夢中だ。
「千葉くん!!」
ふと後ろから聞き慣れた声が飛んできた。
ふりかえらなくても誰だか分かる、かつてバトルした相手、埼玉しかいない。
「なに?」
振り返ると予想通り埼玉が立っていた。
「今更ですがこれ埼玉限定キティちゃんストラップです。」
何故か埼玉は男の俺に限定キティちゃんのストラップを渡してきた。
俺男だけど・・・。
「ありがとう」
心と裏腹に声音は明るかったことに自分自身が驚いた。
「いえいえ」
ニコニコと笑った後に直ぐ埼玉は北関東の所に走って行った。
その背を少し見つめて視線をさっき貰ったストラップに映した。
正直、男が貰っても嬉しくない。
それなのに何故かこんそれなのに何故かこんなに嬉しくなったのは何で?