短編 | ナノ
僕たちはいつの間にか
いつからこいつの隣がこんなにも居心地のいいものになったのか、そんな事はもう覚えてなんかいねェ。
ただ何も言わないで俺の傍にずっと居てくれたこいつにはありがとうじゃ足りないくらい感謝してる、口には出してやらねェけど。
「エースおせェぞ!」
「わりぃ!なぁサボ」
「なんだエース?」
「……その、ありがとな。」
「ははっ、急に改まってどうしたんだよ?何か変なもんでも食ったか?あはははっ」
「おいっ!人がせっかく礼を言ってるのに何笑ってやがる!」
「はははっ、すまねェって!そんな怒るなよ」
サボは目に涙を浮かべて今にも笑い死にしてしまいそうなくらい笑ってやがる。
たまには、と感謝の言葉を口にすればこれだ
「そんなむくれるなよエース!悪かったって」
「むくれてねェ」
「素直じゃないなぁエースは!」
「うるせェんだよサボッ…ッ」
「…大丈夫だエースちゃんとおれには伝わってる」
エースの頭を乱暴に撫でればまた怒鳴られた、満更でもねーくせにやっぱりエースは素直じゃねェな。
大丈夫だよエース。エースの気持ちはちゃんとおれに伝わってる。俺の隣にはエースでエースの隣は俺だ。誰よりもエースの隣が落ち着くんだよ俺は。お前だってそうだろう?俺の隣が落ち着くとか思ってくれてるだろ。
「よし、サボ!狩りに行くぞっ」
「おう!」
俺たちはいつの間にか
――――――
あとがき
個人的なエースとサボの関係性。
一番最初の仲間であり友であり大切な人だと思う、お互い。
一番最初に心を許した相手。
切っても切れない縁みたいな。
そんな妄想。
内容的には少し10歳のわりに大人びてるとか思ったけどそうでもないですね、学年でいうともう小学4年生ですし
時期的にはまだルフィと出会う前です。
ルフィが二人と会うまではこの二人って唯一の存在ですよね、エースにはサボ、サボにはエースしか頼る人は居ないてな感じで
ダダンとかもいるちゃいるけど←