15:シュガーレスキャンディ 9 / 10


「ごっ……」

 52点!!
 私の最高記録! 半分超えてる!?

「今回酷かったなー、44点平均、30以下は追試あっからなー」

 平均以上!? 赤点回避!?

「やったぁ!」
「うるせぇ星尾、追試にすんぞ」
「すみません!」

 慌てて席に戻る。
 これは早く登くんに教えないと!

 テストの復習の授業もどこか上の空で、私はにまにましながら授業を受けていた。
 ホームルームも適当に聞き流して、あまり内容は覚えていない。




「登くん!」
「らに、ほひおはん」

 口からキャンディの棒を出した登くんは口からキャンディを取り出す様子も見せずに私を見る。



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