罰則
数日が経過、生活にも慣れてきた。
……あんな生活に慣れるのも嫌なものだが。



あんな生活とは言っても、ちゃんと友達はいるわけだしまだマシなほうか。




玄関で靴を履き替える。

いつも挨拶を交わしていた美園は登校時間を変えたらしく、いない。


教室にいけば机に向かった彼女がいるだろう。



……テスト前だしなぁ。

テスト前じゃなくてもやってるんだろうけど。



所謂休み明けテスト。

この学校は休み明けすぐにやるわけではなくて、少し生活がおちついてからテストが行われる。



がたり。
近くの靴箱が開く音がした。


「あっ、古屋さん。おはよう」


彼女は無言で靴箱を閉じて外靴を靴箱の上に置いて靴下のまま歩いていく。


……挨拶無視しないでよ。

ていうか靴履かないの?



来客用に積んであったスリッパを履いて学校の中へ。




……靴どうしたの?ないの?


靴箱確認してんだから忘れた、とかではなさそうだな。


失礼なのはわかっているけど、好奇心が勝ってしまったので古屋さんの靴箱を覗いてみることにした。




「……うわ」


靴箱を開くと、異臭。

生ゴミらしきゴミが目一杯詰められていた。



「くだらな……」

やる奴、馬鹿じゃないの?



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