ある日の昼休み


「あー!それウチのおかしー!!」


「いいじゃん。少しくらい。

減るもんじゃないし。

あんま、おいしくないなぁ・・・。」


「いやいや、蒼衣サン、減りますからね。

おかしは食べたらなくなりますからね。

そして文句言うなら、食べるなよぉ。」


「二人ともうるさい。

祐、少しとられたくらいで騒がないでくれる?」


美紗サンひどくないですか?

ウチにとって、お菓子ないっていうのは、

死活問題だからね。


「おーい、祐ちゃーん。」


蒼衣が呼ぶけど無視。

ウチ、いじけちゃったんだから。


なっがーい沈黙。


「・・・。あー、もう!わかったよ。

なんか好きなもんおごってあげるから機嫌直せ。

めんどくさい。」


「ほんと!?」


あー、ウチ単純だなぁ。

とか自分で思ったけど、

なんでもって言われたら、ねぇ?

仕方ないから

最後の一言は聞こえなかったことにしてやんよ!


「蒼衣、迷惑かけた分、

もちろん私にもおごってくれるよね?」


美紗怖い。


「何か言った?」


「ナンデモナイデス。」


蒼衣も美紗サンの怖いくらいの笑顔に負けて、

うなずいちゃったよ。

ご愁傷さま。



あれ?

ウチ今、蒼衣に

睨まれた?

まさかね。








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