First Kiss





君とのデートのあと、僕は仕事で一度韓国に戻っていた。

日本に戻ってくると、僕は勇気を出して優葉にメールを送った。
少し時間がたっていたから、優葉からの返信が来るかとっても不安だったんだ。



「火曜の夜ならあいてるわ。」

そのメールに俺はうれしさを隠せなかった。
世の中のすべてがすべてが許せた。


「ユチョーン!!チャンミンがおかしいんだ!」

まるで小動物のようにジュンスは飛び跳ねるように、ユチョンの元へと走ってく。

「僕がこの前、チャンミンから借りたCD壊したじゃん。それがバレばれちゃったんだけど『しかたないですね〜』って」

「それで、一発殴られでもした?」

「ううん。それだけ。」


ユチョンのあの顔を見ると、何を考えているのかいつも不安になるんだけど、今日の僕はそのぐらいなんてことは無い。

ユチョンは何か悪巧みをするかのように、顔を綻ばせながら、僕のすぐ隣に無理やり腰掛、僕の方に腕をかける。


「なんかあった?」

そう聞いてきたくせに、すぐユチョンは僕の耳元に顔を近づけ、「・・・彼女でもできた?」とささやく。

日本人のスタッフがあふれるフロアー。

いやらしくも、確信部分だけを韓国語でささやくユチョン。
相変わらず、ジュンスと違い鋭い。


僕は小さな対抗意識が心の中に芽生え、あえて日本語で答えた。

「違います。彼女とかそんなんじゃないです。僕が機嫌がよくちゃダメですか?」

「いや、いいんだけど、おもしろくないな」

「なんですかそれ。」

もう、興味が無くなったユチョンは新しいおもちゃの元に歩いていく。
なんだか力がわいてきた。
今の僕はどんなことにでも耐えられるような気がする。
たった1通のメールが僕のその日を決めるような生活が始まった。





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