Love is blind





罪悪感を胸に抱え、僕は宿舎の扉を開ける。


みんなだって気づいているはずなんだ。
決まって、火曜日に僕の帰りが遅いことを。
でも、ユノヒョンが少し、注意する以外、他の誰もが気づかないフリをしていることを。


きっと、僕に気を使ってくれているのだろう。

本当は心の中で、少し止めて欲しい気持ちもあった。







疲れているメンバーをいたわり、音を立てないようにリビングに向かう。

電気もつけないまま、優葉にメールを作っていると、背後から小さな声が聞こえた。



ゆっくりと振り返ると、そこにはジェジュンがいた。


「ジェジュンヒョン。ゴメン、起しちゃった?」
「あ、いや、ちょっと眠れなくて・・・」


ジェジュンはそういうと、冷蔵庫から取り出したミネラルウォーターを手に僕の前に腰掛けた。

何も言い出せないまま、僕はメールを作りかけていた携帯電話をポケットにしまう。


「チャンミン・・・」


少し迷っているのか、ジェジュンの眼球が左右に揺れる。



『ジェジュン、僕に教えて欲しい。』
『僕は間違っているのか?僕はどうしたら良いのか?』



そう、心の中では言えるのに、口にすることを拒む頭。




『否定されたらどうする?』
『決して会うなといわれたら?』




僕は心の迷路に迷い込む。

どちらに進んでも行き止まり。
どこに行けば出口が見えるんだろう。




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