Novel
5 謎の余所者
【5 NOTE 】
不定期連載【モノクローム アクト】
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あっはははー
これから洗い物と洗濯が私を待ち望んでいる……
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ふうっとため息を吐く。
両手を上に上げ大きく毛伸びをした。
「やっと終わったわね。ナイトメアにしてはがんばったんじゃない?」
隣に座っていたアリスがそういう。
『まさか予定時間まで持つとはね。僕もびっくり』
「そうね。あれ……なにかしら」
首を傾げるアリスに続き、目線の先をおった。
『ん? 役持ちを呼んでる? 僕らも来いってさ。いこうアリス!』
なんだろうと思いつつ、皆のほうへ歩き出す。
「ええ。一緒にいきましょう」
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「皆集まったか?」
どうやらナイトメアが収集をかけたらしい。
意気地なしのナイトメアがこんなことをするなんて、なにか事件だろうか。
『ナイトメア、なんの集まり?』
「コホン。リナリー。君の紹介がまだだったと思ってな。今のうちに顔見知りを増やしておいてはどうだ?」
……
『えぇ!?そのためだけに!?』
「なっなんでそんなに驚くんだ」
『ナイトメアがそれだけのために、ブラッドの足を止めるなんて!意気地なしなのに!」
それだけのために!
もう…命は大切にしろよな。(←ひどい)
「泣いて良いか…。まぁいい。知っているものも既にいるだろうが、彼女はリナリー=ストラブラッドだ。怒らせるととんでもないことになるので加減は考えたほうが身のためだぞ』
『一言余計だってば。リナリーです。どうぞよろしく。この異常気象を巻き起こしたのも僕です。あはは、ごめん』
ごめんの一言では表すことのできない気象にもかかわらず、乾いた笑いしかできない。
すっごい怒られるかと少し身構えた。
ボ「異常気象ねぇ。そりゃびっくりしたよ。」
ゴ「朝起きたら二つの国が繋がってんだもんなぁ」
思っていたよりも軽く、笑い飛ばしてくれる。
(ボリス。メリーありがとうっ。ニンジンなんてめじゃないわ!!ww)
ア「異常なことなの?もともと、引越しってこんなもんなんでしょう?」
ユ「いや、ちがう。本来ならば二つの国は別れ、行き来はできないはずだ。だが、そこの賢い馬鹿がやらかしたんだ」
『ごめんなさい。ほんと…』
ピ「よくわかんないけど…俺、ピアスっていうんだ。よろしくねリナリー!アリスって子も」
『よろしく』
ア「えぇ。よろしく」
ちょうど会話が途切れたところで、ナイトメアが手をたたいた。
パン。
「まぁ、このくらいでいいだろう。解散」
そういうと同時に、ナイトメアと目があった。
これは…
(後々僕が文句を言われないため?)
本人から聞いていないからわかんないけど、・・・やさしいな。
そして少しだけ心をひらいて読み取らせる。
(ありがとね)
早々に読み取ったナイトメアが、赤面を直すためにトイレへ駆け込んだのは言うまでもない。
『ん?どうしたのかな』
グ「緊張でトイレが近いんじゃないか?ナイトメア様も、今回はがんばって居られたしな」
簡単な返事をしながら、資料を回収する。
『ん。これで全部だよ』
グ「ありがとう。ああ、あと君に頼みがあるんだ。ちょっときてくれないか?」
『全然いいよ。あ、資料持つ』
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