5 目に痛いエセ騎士
【5 NOTE 】
不定期連載【クロワール ラヴィット】
はぁ・・今日も洗い物がまってるわ・・・・
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さて、どうしたものか。
まず疑問に思ったのは、この世界にまともな人間が一人も居ないと言うことである。
(なんか・・。帽子かぶったイケメンと、兎と猫と鼠に・・美女)
けっこう自分がまじめだったと思えるほどに、おかしな人たちしかいない。
コホン。
ナイトメアが、わざとらしく咳払いをする。
『今回の会合だが・・資料で説明してあったとおりに、凪の滞在めぐりを今回の催し物とする』
そう。
私、余所者の凪は滞在地めぐりをしなければならない。
え?なんでかって?
説明がめんとくさいので3話へバック!!
『あの・・一つ良い?』
緊張しながらもナイトメアに話しかけた。
『順番はどうするの?』
先ほどから疑問だったのだ。
多々、滞在地を回るのはいいとしても、何処から回ればいいのかわからない。
「それは・・それはだな・・」
自称、病弱の夢魔は言葉を濁す。
「・・・・」
『考えてなかったんだ・・』
「っ違う!!考えていたさ!・・じゃんけんだじゃんけん!領主一同起立!!」
__ガタ、ガタとそれぞれがだるそうに腰を上げた。
(美女と帽子男と時計屋だ・・)
夢魔は大きく息を吸い込んでいった。
「いくぞ!せーのっ」
少しばかりの沈黙。
『・・きまりね』
各領主の出した手を見ると、順番は、ハートの城⇒時計塔⇒帽子屋屋敷、だ。
「さて、わらわは凪を連れて帰るとしよう」
ナイトメアの制止する声がきこえているが、それを無視してビバルディは立ち上がる。
それにつらだって、各メンバーも解散をはじめた。
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ハートの城に着くなり、ビバルディは仕事へ行き、ペーターは名残おしそうにしていたがうっとうしいので無視した。
自分の客室としめされた部屋へ入ろうとする。
そのとき。
__バン!
「やっ!凪。今から俺と・・・・・・・・遊ばない?」
なにやら含みを持たせて言う、この城の軍事責任者、自称騎士様はくるなり
私の右手を押さえ逃げ場を隠す。
脳が危険信号を発しているにもかかわらず、エースは左手を壁につき私をみつめてくる。
『いや・・遠慮しておくよ』
やや赤い目から視線をそらす。
「そんなつれないこと言わないでよ」
するとエースは、ふっと耳に息を吹きかける。
『なっ・・』
「ふーん。君、そういうの弱いんだ・・」
(・・・・目が。なんかいやらしい)
出会ってすぐに、こういうことをする人にはろくな人が居ない。
私はエースのことを、騎士と認識していたが今この時点で、
エースは危険人物だと認識がかわった。
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〜あとがき〜
なんか区切れの悪い話になりましたね。
読みにくいかも知れませんがすいません^^
〜siki〜