3 嫌味なゲーム

【3 NOTE 】



不定期連載【クロワール ラヴィット】



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コンコン。


グレイは、その友人とやらの部屋の戸をノックした。


「失礼します。ナイトメア様 凪をつれてきました」


グレイがそういうと、自然にドアが開いた。


そのドアの隙間から見えたあの憎き顔・・・・じゃないっ!!


(超美形男子!!)


「おや、挨拶代わりに褒め言葉とは。」


え?


『私、今口に出した?』


その疑問に、グレイは首を横に振る。


(口になんか出していないわよ?)


まさか、このへんてこな世界にはへんてこなキャラクターしかいないのだろうか。


「へんてこっ!?帽子屋達はへんてこだが私は正常だ!!」


っ!!


まただ。思ったことが、美形少年にばれている。


少年というよりも、青年で、きれいな銀髪をしている。


(まぁ変な世界だし、眼帯しててもおかしくないか・・)


一般の世界、私のいた世界では、銀髪に眼帯なんてどこの変質者かと思われる。


だか、ここは変な世界。


何もかもがへんてこで、私の思考回路を狂わせる場所。


(あーなんか見たことあるな。ゲームだっけ)


「何言ってるんですか。貴方も十分へんてこですよ、ナイトメア様」


「なっ!失礼な奴だな!私は偉いんだぞ!もっと敬え!!」


「はいはい。いい子ですから病院いきましょうね」


「いやだ!病院は嫌いだ!」


・・・・美形取り消し。


こんな病院にいきたくないだなんて子供じみた事をいうなんて。


(ガキか!)


そもそもなんで心が読めるのよ?


「まぁそれはゲームの中のキャラ設定だな」


『キャラ設定?そんなもの?』


そんな簡単に心が読める設定を植えつけないでほしい。


作者は何を考えて書いたんだろうか。


否定するわけではないが、怪しくなってきた。


『ねぇナイトメア。ここどこ?』


先刻から、見知らぬ私を呼んでいることからして何か知っているに違いない。


実のところ、もう家には帰りたくないし、この世界で暮らせるならしばらくそうしたいところだった。


「その願い。私が叶えてあげよう。」


『え?』


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どのくらいだろうか。


時間帯が変わるくらいの間、ナイトメアはこの世界の説明をしてくれた。


ルールと時計の意味とおもな役持ち(キャラクタ)


その中でも、目を見張ったのが私を誘拐したウサ耳男だった。


『でも、衣食住はどうすればいいの?』


「それは問題ない。滞在場所が決まるまでここに滞在すれば良い。君の身の回り全てを管理しよう」


『あ・・・・ありがとう。』







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〜あとがき〜

今回はナイトメアとの出会いでした!
戸惑いながらもこの世界を望む余所者凪。
あぁ、なぎ(凪)ってよみます!
果てさて今後どうなることやら。
次回から、余所者ゲーム編、はじまります!!


〜まゆら〜

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