1 最悪の出会い
【1 NOTE 】
不定期連載【クロワール ラヴィット】
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『もうっ!お母さんなんて大嫌い!!さよなら!!』
__ばんっ
「こらっ待ちなさい!凪!」
もう、お母さんなんてだいきらい。
差別なんて嫌い。
こんな世の中、なくなればいいのに__
ガクンッ
『え』
『えぇぇぇーーーー!?』
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はぁ、と大きくため息を吐いた。
母との口論で家を飛び出した挙句、
『ここどこよ!!』
しかも・・・
『しかもあんた誰!!!』
「耳元で叫ばないでくださいよ。もうすぐつきますから」
『はぁっ!?』
もう・・・なんなのこの仕打ち。
さかのぼること2分前。
私、普通の高校3年生、凪は、進路のことで母と口論になっていた。
私は耐え切れず、家を飛び出してきた。
すると、疾走していた道路の真ん中に・・・・・・落ちたんです。
しかも、自分から。
あははは・・・笑えるーー・・・
そして気づいたときには、このウサ耳男に抱きかかえられていた。
この一瞬の出来事に、驚きすぎて冷静さを取り戻しつつあった。
『ねぇあなた、このまま落ちたら死ぬんじゃないの? 』
どう考えても、この高さから落下すれば即死だろう。
「大丈夫ですよ」
何を根拠にそんなことを・・・こいつ頭やばいんじゃないの?
その時。穴の出口に着いた。
(うそっ死ぬ!)
こわくて咄嗟に目を閉じた。
「ようこそ。クローバーの国へ。といっても今はエイプリルシーズンですが・・・」
そういってウサ耳男は歩き出す。
『ちょっと何処いくのよ!!』
私の声に笑みを残して、男の姿はみえなくなった。
『もう・・・・・・意味わかんない』
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〜あとがき〜
このお話は、くろっくやらヴぃに出せなかったお話を詰め込む連載です。
ふぁんたじーにしたいです^^
〜まゆら〜