10 アリスの小瓶
【10 NOTE 】
不定期連載【クロワール ラヴィット】
最近、レジンにはまってます。
紅茶とスコーン。読書に浸る休日には・・・
カロリーという、ラスボスが待っている・・・
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うーん、と大きく毛伸びをする。
のほほんとした生活が続き、とうとうクローバーの塔への滞在期限がやってきた。
今日、この時間帯がすぎれば、帽子屋への滞在に移らなければならないのだ。
そう思いながら、街へと出てきていた。
(ナイトメアは・・・強制とは行っていないけど)
後悔ではない、もやもやしたものが心に残っている。
考えてみれば、滞在が決まるまで小瓶の中身は溜まらないらしい。
これまでの滞在地での生活において、瓶の中身が増えることはなかったからだ。
(それにしても・・・)
寂しいな。
ナイトメアやグレイ、エースとユリウスのいる日常が、あまりにも定着していて、正直離れがたい。
そんな事を考えていると、
『え・・・?』
いつの間に街から出てしまったのだろう?
考え事をしながら街を散策しているうちに、森へと迷い込んでしまったようだ。
(これじゃ、エースのことをいえないな・・・)
『でもどっちが出口なんだろう・・・』
知らないうちに来たとあって、どの方向から来たのか覚えていない。
これは・・・
完全なる迷子?
とりあえず、突っ立っていても仕方が無いので、先に進んでみた。
その時__
カツン。
え?
甲高い、石畳を踏むような足音。
バッと顔を上げてあたりを見渡せば、森が跡形も無く消えていた。
それならば、じぶんが今いる場所は・・・?
『夢・・・?』
「うーん。それとは少し違うな」
後ろから突然聞こえた声に、瞬時に振り返る。
「やっ!俺はジョーカー。季節が来る前に迷い込んでくるなんて・・・相当なお客さんだね凪」
『どうして私の名前っ』
わけがわからない。
いつの間にか森に居て、ここにきてしまっただけなのに・・・
ここは自分が生きた心地がしない。
おまけにジョーカーと名乗る男は、私の名前を知っている。
『まさかストー・・・「違うから!!」
ジョーカーはすぐさまつっこんだ。
「その手の内にあるものは何?君の時間?」
『手?。なにも持ってなかったはずだけど_!?』
ジョーカーの言うとおり、私の手の中には、液体が満タンになる直前の小瓶があった。
『どうして!!滞在地が決まるまで溜まらないはずっ』
どうして・・・
「なんだか嫌そうだね。早く帰りたかったんだろう?いいじゃないか。それとも__
「帰りたくない?」
ふっと耳元で言葉が聞こえる。
いつの間にか私の背後に移動していたジョーカーは、くすくすと笑う。
(もう・・・意味がわかんない)
そのまま、私は意識を手放した。
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〜あとがき〜
正直この話、面白くも何ともないです。
だから、この話をおいて置いて新しい連載
はじめまーす・・・
不定期連載ってちゃんと書いてあるし!
許してください!!
〜siki〜