9 皆で夕飯♪

【9 NOTE 】



不定期連載【クロワール ラヴィット】


最近、新しい茶葉が欲しいです。


紅茶仲間募集中☆

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さて、夕飯をつくろう。


先刻の一件で、ユリウスが不摂生だということは十分わかった。


ユリウスと、ナイトメアたちの食事をつくることにした。


『うーんと、無難にパンとシチューにしよう』


何を作るか決めたところで、作業に取り掛かる。


塔の厨房を借りて料理をつくるなんて、なんかわくわくする。


広く、いろんな道具や食器がそろっており、見ているだけでもたのしいものだ。


使用人に材料をもらい、作業をはじめた。


にんじん、ジャガイモ、お肉をきって下ごしらえ。


小麦粉とバターでルーを手作りする。


シチューを煮込んでいる間、パンをきって野菜を並べる。


シチューとパンだけでは、色合いが微妙・・・


女の子として、母親に叩き込まれた知識をフル活用する。


トマトなど、見栄えの良い野菜を飾りつけた。


『ん?どうしたの?』


よこから、ひょっこりと使用人が顔をだす。


「これ、料理を運ぶのに使ってください」


そういってワゴンを引いてくる。


わざわざ気にかけてくれたのか、と嬉しい気持ちになる。


『ありがとう!!』


そういってワゴンに料理をのせる。


できたシチューと、抽出中の珈琲と一緒に、ワゴンをひいて厨房をでた。


コンコン。


「やめろ!!」


??なにやら騒がしい。


『ユリウス。凪よ。入るね』


__ガチャッ


『ってなにやってるの』


目の前では、グレイがナイトメアを押し倒している。


「あっいやこれはだな・・・」


「ナイトメア様に薬を飲ませているんだが・・・どうにも暴れて。凪はどうしたんだ?」


『うん。皆でご飯食べようとおもって!持ってきたの♪』


するとグレイは、手伝うよ、といって机に皿をならべていく。


『ナイトメアも。これたべたら薬のむんだよ?』


(さすがにグレイの料理じゃ可哀想だからね)と心のなかでナイトメアに言う。


「!!。さすが凪!!。わかってるな!」


「おい__お前たち、騒がしいぞ_って何をしている」


どこかに行っていたユリウスが帰ってきた


「ああ。凪が俺たちのために食事をもってきてくれたんだ。」


『ほら!はやく席について♪』


「なっ私はまだ食べるなど一言もっ!!」


ユリウスの抵抗を無視して椅子に座らせる。


『さて、みんなそろったところで・・・


『「「いただきます」」』


「はぁ・・・いただきます」


みんなそれぞれ、お皿に手をつけていく。


『はい。ユリウス珈琲』


「ああ。すまん」


「!!うまい!」


ナイトメアが目を輝かせている。


そのようすでは、結構な間グレイの料理を強制させられていたのだろう。


「・・・うまいな」


ボそりと呟くユリウス。


『見た目は食堂のに負けてないでしょ?味も今回はよくできたとおもうわ♪』


「「「凪がつくったのか!?」」」


『なによみんなして。殴るわよ?ユリウスは仕事片手間だし、早く食べられるものにしたかったの』


そんなに驚くようなことだろうか。


たしかに料理はとくいだ。


少し前まで、元の世界で料理教室にかよっていた。


お菓子やデザートにも詳しくなったし、自慢できるほどには腕がたつとおもう。


「時計屋は幸せモノだな。凪にこんなにおもってもらえるなんて。私なんて・・・」


ナイトメアが愚痴を言い始める。


「ナイトメア様が仕事さえしてくだされば」


すこし声のトーンを下げて言うグレイ。


「・・・・・・悪くない」


『っ!!!////』


ユリウスの呟きに顔が火照る。


私はおもう。


『こんな日が、ずっと続けばいいのにな』




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〜あとがき〜
今回はほのぼのしたお話です。
やっぱりユリウス最高!!
次回もよろしくです♪
〜siki〜

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