▼ 4 clock
【4 NOTE 】
はぁ・・・おやすみってみじかいですよね。
朝起きたら、洗い物が溜まってます・・・。
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『さてと、どうしたらいいんだろう・・・・・・』
この場所がクローバーの国で、僕の記憶と何か関係があることは確かだ。
だけど・・・。
__ざっ
なにかの足音?物音がする。
「あれ!?今度はちゃんと着いたと思ったのにな〜」
どこからか正装をした軽そうな男がひょっこり顔をだした。
ちゃんと着いた?
何をいっているんだろう。
「って・・・リナリー」
『リナリー?ってちょっとまっ!!』
がばぁっ。
静止する声も遮って、男は僕に抱きついた。
(なっなななnなんなのこの人!!)
(近い////)
『あ・・・あの』
「心配したんだよ。皆が君の事を。ユリウスだって血相変えて俺のことを見向きもしなかった」
(心配?ユリウス?何を言っているんだろう)
『すみませんけど、人違いでは?』
そうとしか思いようがない。
出会い頭にいきなり抱きつく見知った男はいない筈だ。
『!なっちょっと!!!』
男は咲夜を担ぎ、これでもかというくらい爽やかな笑顔を向けた。
「さっ!会合に行こうぜ。皆びっくりするだろうなー」
・・・?
話の脈絡が掴めないまま、男は僕を担いで歩き出す。
一見爽やかな男ではあるが、頭には血みどろのコートと、3文字の言葉が頭に浮かんだ。
『エース』
そう。この男はエースという名だった。
なんでだろう。涙が止まらない。
『アリス・・・グレイ・・・ナイトメア・・・・・・・・・・・・・__ブラッド』
徐々に彼方へ追いやられていた記憶の端が戻ってくる。
僕自身と、この国にかかわる全てのことが。
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__バンッ
ぶち破る勢いで、エースは会合が行われる部屋のドアをあけた。
『皆・・・ただいま』
はたしてこの場にこの言葉は合っていたのだろうか。
全ての記憶が戻ったわけではない。
僕が死ぬところまでを微かに呼び覚ましただけだ。
それでも・・・・・・
「「 「「「「「リナリー!!??」」」」」」」
「うそっ・・・ホントに? 私、あのとき・・・」
「ううっあんたなら絶対帰ってくるとおもってたぜ!!にんじんパーティーの約束したもんな!!」
涙ぐむアリスを差置いて、一番にエリオットがかけよってきた。
『僕、そんな約束した覚えは無いよ。エリオット』
照れ笑いながら、僕の目は、たった一人の姿をさがしていた。
『ブラッド』
沈黙が流れる。
『ただいっ !?』
ただいまと言う前に、抱きすくめられてしまった。
ボリスは唖然と口をあけて。 グレイは片手にカンペをもlって。
双子は消えた言葉をさがして。ウサギは無き笑いながら。
騎士はユリウスと方を組みながら。
(皆が見ている前なのに)
『ブラッド んっ__見られ・・・て』
呼吸も出来ないほど、ブラッドは深くくちづけていく。
『はぁっ』
「もう、どこにも行かせはしない。しばらくは覚悟しておいたほうがよさそうだな」
いつもどおりに口端をあげて笑う姿は、大好きなブラッドそのものだ。
『開口一番がそれ?何か他に言うことがあるだろう?』
そのとき、会場全体が凍りついたようになった。
僕はただ、おかえりといって欲しかったのだが、当の本人が紡いだ言葉は・・・・・・。
「結婚してくれ。リナリー。もう・・・手放したりはしない」
注目が集まる中、僕の口から自然にでた言葉は。
『ええ。喜んでお受けします』
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〜あとがき〜
第2部完結?
すごく急ピッチでしたけど・・・
連載はこれで一応終了となります。
引き続きリクエストはお受けしますのでどんどんよろしくです☆
〜まゆら〜
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